第170話 一途 ページ28
自分から抱きついたのにだんだんと恥ずかしさが湧き上がり、リヴァイから離れようと身体を動かす。
しかし、背中に回された腕に閉じ込められ身動きがとれなくなった。もう兵士ではなくなってもその強さは健在だ。
顔が熱い。胸が苦しい。でもなぜか安心する。恋愛ってなんでこんなにも矛盾ばっかりなんだろう。
自分より数センチだけ背の高いリヴァイの肩に顔をうずめた。
「お前の方がモテるからな。誰彼構わず好きとか言うのはやめろ」
『言ってないです…最近は。あとモテてません』
「自覚がねぇだけだ。これからも鈍感なままでいろ」
『私が他の人に目移りすることは一生ないです。リヴァイさん以外でドキドキするのは車くらいなので』
「俺は車と同レベルなのか」
リヴァイはようやく腕を解いた。少し名残り惜しく感じながらも身体を離す。
恥ずかしさを紛らわせるため、床に広がった掃除機のコードをそそくさと片付けていった。
『ほ、本来の予定では、掃除機が完成したらリヴァイさんに…こ、告白…するつもりでした…なのに先に言われちゃった…』
「先に言ったのはお前の方だろ」
『今まで言ってたのは恋愛じゃない意味で、告白ではないです』
「そうじゃねぇ。俺がジークを取り逃してくたばってたときに言っただろ。巨大樹の森で」
まだ一年も経っていない、あの時のことをよく思い出してみる。
森で重症のリヴァイをハンジと介抱していた。ハンジがどこかに行って2人になった隙に、寝ているリヴァイに好きだと言った。ものすごく小さな声で。
そしてそのあとリヴァイの手にキス…
ハッとして口元を押さえる。
『っあ、あのとき、起きてたんですか…⁉︎』
「ハンジが去る少し前からな」
それなら、私のリヴァイへの恋心はそのときから本人に知られていたということか。恥ずかしすぎて死にそうだ。
またリヴァイの顔を見ることができず、床にしゃがんで掃除機のコードを持ったまま固まってしまった。
「積極的かと思ったらすぐにこれだな」
私だって普通にしていたい。なのに恥ずかしさが勝ってしまう。
やっぱり恋愛は矛盾が多い。一生解けそうにない難問だ。
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《現在公開可能な情報》
No.49
Aはモテるというよりも、突出した技術力やエルヴィンの妹ということで興味を持たれやすい。大抵の人はAの鈍感さと機械オタクぶりに引いていく。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
