第164話 宴会 ページ22
みんなで楽しくおしゃべりをしながら、作ってくれた料理に舌鼓を打つ。
ジャンのオムオムは卵がふわふわで口に入れた瞬間にとろけていく。なんだか実家を思い出すような、懐かしい味がした。
オニャンコポンの故郷の料理もとても美味しくて、また食べたいと思った。
いつもは食事なんて、ただの生命を維持するための活動としか思っていなかったのに、今はそれがとても楽しい。
今日はたくさん食べられそうな気がする。
食事の終盤で、ジャンとコニーがワインを持ってきた。宴会にお酒は欠かせないらしい。
ワインには嫌な思い出があるが、これには何も含まれていない。純粋なワインだ。
「20になったから、Aももう酒飲めるよな」
コニーからグラスを渡された。
ここにいるほとんどがお酒を飲める年齢。ガビとファルコを除くと自分が最年少だ。
「Aは酒豪そうだね。平気な顔して何杯も飲んでそう」
「いやいや、俺は意外と酒癖悪いに一票だ。普段大人しい分、酒の力で大暴れしたら面白いな」
オニャンコポンとライナーがお酒を飲んだ私の反応について予想している。それに乗っかって他のみんなもあれこれ話し始めた。
みんなの勝手な予想を聞きながら、リヴァイにワインを注いでもらう。
「一口目で酔うなよ」
さすがにそれは大丈夫だと答えて、グラスを口へと運ぶ。ほんの少しだけ口に流し込んだ。
『うぅ…変な味……』
初めての味に眉根を寄せる。飲んでいるうちに慣れるかもしれない。もう一度ワインを口に入れてみた。
『…んん……なんか、頭痛くなってきた……』
二口目を飲んで少ししてから顔のほてりを感じる。頭もクラクラしてきた。気持ち悪い。
リヴァイから渡された水を飲むがまだ苦しくて、机に突っ伏した。これが酔うというものなのか…
「まさかの下戸⁉︎これあんまり︎強い酒でもねぇのに、二口で酔うとか弱すぎだろ！」
『……ごめん…』
ワインを用意してくれたジャンに謝る。自分でもここまでお酒が弱いとは思ってなかった。
「主役が潰れちゃったけど、どうする？アルミン」
「これはさすがに予想外だよ。でも仕方ない。まだ料理も残ってるし、みんなで朝まで飲み明かそう！」
再びアルミンが音頭を取り、宴会が再開した。今度はお酒が入っているため、いつにも増して騒がしい。
楽しそうに騒ぐみんなの声を聞きながら、ゆっくりと目を閉じていった。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
