第144話 相承 ページ2
光るムカデが煙を出した時、私はリヴァイに呼ばれてファルコの背中に乗りジャンたちと別れた。
きっとその時のことを言っているのだろう。
『実は、私もアッカーマンだったの。黙っててごめん』
「それはわかった。あの時お前も巨人になってねぇからな。何でお前までアッカーマンなのかってのを知りてぇんだよ」
今さら隠しても仕方がない。
エルヴィンとは実の兄妹ではなかったことや両親のこと、母方の家系がアッカーマンだったことを全部話した。
初めて知る真実に、2人の目と口はどんどん開かれていく。
できれば自分の出自は人に話したくなかった。エルヴィンとは何の関係もなかった事実を再度突きつけられているようで嫌だったから。
命をくれた両親には感謝している。でもやっぱり私は、ずっとエルヴィンの妹であり続けたい。
ちょうどそのとき、リヴァイとアルミンが部屋に入ってきた。アルミンはリヴァイの車椅子を押している。
一人だけ知らないのも悪いので、アルミンにも自分の出自に関してを打ち明けた。
「エルヴィン団長の義妹で血筋はアッカーマン、さらに実のお父さんからは技術力を受け継いでる…なんか色々混ざっててすごいね」
「そうだそうだ！良いとこ取りしすぎだぞ！」
「贅沢な奴め」
『でも裏を返せば中途半端』
「何でこんなときだけ素直じゃねぇんだ。お前は全部をやりこなしている。もっと自分を誇れ」
みんなから言われて少し恥ずかしくなる。
せっかくエルヴィンと両親から貰ったものだ。リヴァイの言う通りもっと自信を持ってもいいのかもしれない。
その後、私たちはこれからどうしていくかの話合いを始めた。
サシャとハンジは死亡、ミカサは島に帰り、ライナーはマーレ戦士としての空白期間があるため、終始調査兵団に所属しているのは今この場にいる5人だけ。
人数が減っていくのは調査兵団の宿命。それだけ多くの仲間を失ってここまで進んできた。
「色々あったけど、このメンバーは生き残れてよかったよ」
『そうだね。兵長も同期のみんなも、私にとって大事な人だから、この先もずっと一緒にいたい。長生きしようね』
「まーたお前はそういうこと言う！昔っから変わんねぇな！」
ほのかに赤くなったジャンとコニーが騒ぎ、それを同じく赤くなったアルミンがなだめる。リヴァイはうるせぇと一言。
いいな、この感じ。懐かしい。みんなだって変わってない。
なんだか昔に戻ったみたいだ。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
