【進撃の巨人】調査兵団の天才技術者 Vol.3 (ページ41)

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第135話　傀儡ページ41

巨人化したライナーが獣の巨人を押し倒し、始祖から引き剥がした。しかし、地鳴らしの巨人はまだ歩き続けている。

それもそのはず。ライナーが倒した獣はもぬけの殻で、蒸気をあげて骨へと姿を変えていった。

ジークは戦鎚の巨人と同じ方法で本体をどこかに隠している。この大量の骨の山から本体を探し出すのはかなり難しい。

「1分後にここを吹き飛ばす！車力の巨人と協力してここから離れて！」

骨をバラバラに吹き飛ばせばエレンとジークの位置がわかるかもしれない。だから自分が巨人化すると言うアルミン。

指示通りその場を離れようとしたとき、アルミンの背後から謎の巨人が現れた。舌でアルミンを捕まえ、口に含んで走り去ってしまう。

アルミンを失えばエレンとの対話も図れない。追いかけようと、巨人が走り去った尾骨の方へと行こうするが…

どこからか現れた無数の巨人が行く手を阻んでいた。

3体の巨人がライナーへと襲いかかる。ミカサ、ジャン、コニーが雷槍で対応するが、どう見ても無垢の巨人ではなさそうだ。

自分が囮になって敵を引きつけると言うリヴァイ。その作戦は無理だとピークが反対した。

「敵の正体がわかった。あれは、歴代の《九つの巨人》」

歴代の継承者に意識があるかはわからない。だが、始祖の力があれば巨人を無尽蔵に蘇らせることが可能だとピークは話す。

戦うためだけに生み出された歴戦の巨人に我々が敵うわけがない。

「そう、だから悠長なことは言ってられない。私、別にエレンと友達じゃないから」

爆弾を咥えてピークが頭骨の方へと走り出す。調査兵団ではないピークにとって、エレンを殺すことに躊躇はないらしい。

ピークは始祖の頭を支えている首の骨に爆弾を巻き付け、起爆装置に手を掛けた。

しかし、背後に現れた戦鎚の巨人に槍で刺されてしまい、起爆装置を落としてしまう。

ピークを助けようと動くライナーの後ろに巨人が潜んでいるのが見えた。

『ライナー！後ろから巨人が！』

咄嗟に反応したライナーだったが、巨人の鋭い爪がライナーの顔を覆っていた鎧を砕く。

襲ってきたのは顎の巨人。あれはレベリオで見たものと同じ。ライナーの元仲間だ。

その後も他の巨人が絶え間なく襲いかかってくる。

「急げ、アルミンを取り戻すぞ！それ以外に活路はねぇ！さもなくば全員犬死にだ！」

リヴァイの号令を合図に、襲ってくる巨人共に全員で攻撃を開始した。