【進撃の巨人】調査兵団の天才技術者 Vol.3 (ページ1)

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第95話　提案ページ1

ヒィズルから技術を学ぶのは楽しいがやはり大変で、毎日頭がパンパンになりながら必死に食らいついている。

そんな私を見かねたエレンが、息抜きとして一緒に線路造りをしようと誘ってくれた。

照りつける太陽の下、汗を流しながら資材を運びみんなで線路を伸ばしていく。

最近はずっと机に向かってばかりいたから、久しぶりに外で体を動かすと気持ちいい。流れる汗も煩わしくない。

みんな汗だくで作業をしているところに、馬に乗ったハンジとリヴァイがやって来た。ヒィズルから交渉の返事があったらしい。

ヒィズルは島の資源を独占取引したいために、他国との貿易には協力しない。

そして、世界はこの島を災の種にして国々を団結させ、世界の安定を保とうとしている。

ヒィズルを介して友好国を増やすという望みは消え去った。

「じゃあ…俺たちは地鳴らしに頼るしかなくて、ヒストリアの犠牲は避けられないってことですか？」

「そうなる。ヒィズルは地鳴らしを頼りに軍事同盟を結ぶことを条約に入れているからな」

『…私にもっと力があれば、地鳴らしに頼らなくてもいいくらいの兵器が作れるのに……ごめん…』

全員の視線が自分に集まる。ヒストリアを守るために自分がこの島の軍事力をあげると豪語したのに不甲斐ない。

「何言ってんだよ⁉︎Aは十分すぎるくらい頑張ってんだろ⁉︎」

「コニーの言う通り。Aが毎日夜遅くまで起きて勉強してるの、私は知ってる。もしヒストリアが助かったとしても、今度はAが過労死してしまう」

「いくら兵器が発達しても、敵はさらにそれを上回る兵器を作る。この島にとって地鳴らしは強力な兵器だ。今はそれに頼るしか他ない」

ミカサとリヴァイに諭され何も言えなくなる。

どうして世界はこの島を勝手に悪魔と決めつけるのか。我々が何者かわからず恐れているのか。それすらもわからない。

そこでハンジがある提案を出した。

「会いに行こう！わからないものがあれば理解しに行けばいい。それが調査兵団だろ？」

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《現在公開可能な情報》

No.37

Aがヒィズルから学んでいるのは大学レベルの数学や物理、化学など。パラディ島では旧王政によって科学の発展が抑制されていたので、Aが持つ技術はほぼ独学で得たもの。今は工学の基礎をイチから叩き込んでる。