第59話 白夜 ページ10
爆発で生き残ったのは104期とハンジのみ。エレンとアルミンが超大型、残りが鎧の相手をしてどちらも勝ったこと。
超大型の熱でアルミンが瀕死になったこと。
一方で、エルヴィン率いる特攻隊が囮となっている間にリヴァイが獣を仕留めたこと。
謎の四足歩行の巨人に獣とライナーを連れ去られたこと。
獣の投石から生き残ったフロックが瀕死のエルヴィンを運んできたこと。
瀕死のエルヴィンとアルミンのどちらに注射を打つかで揉めたこと。
結果、アルミンに注射を打ちベルトルトを食べて生き返ったこと。
全てを聞いた。
話し終わった皆は黙り込みしばらくの間沈黙に包まれる。
『……そっか……エルヴィンは…死んだ…のか……』
「…あいつらは悪くない。恨むなら俺を恨め」
悔しそうな顔で言うリヴァイ。エルヴィンとアルミンのどちらに打つかの選択を迫られた彼はどんな気持ちだったんだろう。
まだ痛む身体をゆっくりと起こした。
「あっ、まだ寝ていないと…！」
『…エルヴィンは、どこ…？会いたい…お別れ…言わないと……』
「エルヴィンは民家のベッドに寝かせてあるけど、その身体じゃ無理だ。まずは身体を休めないと」
『…嫌だ…会いたい……エルヴィンに…今すぐ……』
起き上がった身体をハンジに優しく抑えつけられる。身体がどうなったっていいから今はエルヴィンに会いたい。
「俺がAを連れていく。お前らは引き続き生存者を探せ」
リヴァイに背負われ立体機動で移動する。身体に負担がかからないようゆっくりと。
その間、2人の間に会話はない。
比較的被害の少ない民家の一室にエルヴィンは静かに横たわっていた。
エルヴィンの眠るベッドの下に下ろしてもらいベッドにもたれかかる。背中からエルヴィンの気配は感じられない。
「終わったら合図を送れ。迎えに行く」
それだけ言うとリヴァイは目を伏せたまま出て行き、部屋には兄妹2人きりになった。
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わたがし(プロフ) - レナさん» ご指摘ありがとうございます！原作第106話「義勇兵」にて、マーレの兵士が『穢れた血』と表現していましたので、それをそのまま使用しました。紛らわしくて申し訳ありません。『島の悪魔』の方がわかりやすかったですね（汗） (12月7日 12時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - すごく面白いです！訂正をしていいのか分かりませんが、85話の話で出てくる穢れた血ではなく、島の悪魔なのではないでしょうか？ (12月7日 9時) (レス) @page41 id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - 琴さん» 最高だなんて嬉しいお言葉、ありがとうございます！不定期な更新ですが、今後ともよろしくお願いします！ (11月27日 14時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - もう最高に面白いです！更新頑張ってください！ (11月26日 10時) (レス) @page33 id: e939615bba (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますので、今後も楽しんでいってください！ (11月20日 17時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年11月2日 12時
