第9話 実験 ページ10
ハンジの話によると、今度の壁外調査で巨人の捕獲に挑戦するらしい。
目的はエレンのように巨人化できる人間を見つけるため。
エルヴィンは5年前の壁が初めて壊されたときに紛れ込んだのではないかと予想している。
この作戦は5年前から調査兵団に所属している一部の者にだけ知らされていた。
Aは団長の妹ということで特別に作戦に参加することとなった。
『でも、私は本物の巨人を見たことがありません。大きさとか強度とかが分からないと作れるかどうか…』
「それなら大丈夫。このあとエレンの巨人化の実験を、するからAも見てみたらいい」
場所を移動してリヴァイ班のいる旧調査兵団本部までやってきた。
前回の実験ではティースプーンを拾おうとした右手だけが巨人化し、全身までは巨人化に至らなかった。
「前回の実験では何かしらの目的があって巨人化することが判明したわけだけど、今日の目的はこの子！」
ハンジがAの両肩に手を置いた。
「Aは物作りの天才でね、巨人を拘束する道具を作るために本物の巨人を見てみたいらしいんだ。ソニーとビーンは殺されちゃったからね。任されてくれるかい？エレン」
「はい、そういうことなら別に構いませんけど」
『…よろしく、お願いします…』
こうして、エレンの2回目の巨人化実験が開始された。
ハンジが信煙弾で合図を送り、エレンが自身の手の甲を噛み切る。
しかし、何度噛んでも一向に変化はなく、ただエレンの手から血が流れるだけ。
「なんで…また…巨人化できねぇんだ⁉︎」
「チッ、今回もダメか」
「うーん、やっぱり具体的な目的があったほうがいいみたいだね」
巨人化できずに呆然としているエレンの近くにリヴァイが木の枝を投げた。
「エレン！その枝を取ってみろ！」
エレンが枝に手を伸ばしたその直後、辺りに雷が落ちたような衝撃が走り爆風が巻き起こった。
蒸気が晴れて目に見えたのは、エレンの巨人化した右腕だった。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
