第49話 点検 ページ50
雷槍が完成し、シガンシナへのルートも確保できたところで、ウォール・マリア奪還作戦の決行日が決定した。
その前日、作戦に向けて雷槍の補充や全員の立体機動装置の最終点検をしている。
「A、この前直してもらったところなんだけど、また調子が悪くなって」
『たぶんミカサは他の人より動き回ってるから部品の損傷が早いのかも。兵長のにも使ってる強い部品と交換するね』
「ありがと」
「なぁA、俺のも調子悪いから見てほしいんだけど」
やって来たのはフロック。雷槍のときからよく話しかけられるようになった。
『見た感じどこも悪くなさそうだけど』
「あれ、おかしいな？さっきは調子悪かったのにな」
『中の方が壊れてるのかもしれないからそこに置いておいて。後で分解してみる』
言われた通り装置を置いた後もフロックはその場を離れようとしない。
「フロック、お前嘘が下手すぎなんだよ。Aと話したいって下心バレバレ」
「何だよジャン、俺は別にそういうつもりじゃ…」
「言い訳しなくてもいいぜ。お前がAのこと好きだってことはA以外みんな知ってる」
図星だったフロックは頬を赤らめる。
「だがあいつを口説くのは巨人を倒すよりも難しいから、それなりに覚悟しとけよ」
一方その頃、会議室で幹部らが作戦の最終確認をしていた。
解散後、リヴァイは部屋に残り、手負いのエルヴィンに作戦には参加しないよう説得した。
「それとエルヴィン、お前、Aの出自に関して何か隠してるな」
「なぜそう思う？」
「俺の姓がアッカーマンだと伝えたとき、お前は明らかに動揺した。滅多に動じないお前が動揺するとしたらAのことくらいだ。本人にも言ってねぇ何かを隠してるな？」
「…だとしたらどうする？」
「どうもしないが、それでAが苦しむのならお前の両脚を完全に折って二度と歩けねぇようにするかもな」
「それは困るな。だが、真実を知ればAをより苦しませてしまうかもしれない」
「じゃあこのまま墓場まで持っていくつもりか？」
「ああ」
「お前の過保護ぶりには呆れるな」
「それを言うなら、リヴァイもずいぶんとAにご執心のようだが？」
「あ？何言ってる。お前が面倒見ろと言ったから見てるだけだ」
リヴァイは不機嫌さを露わに部屋を出て行った。
「素直じゃないな…」
一人部屋に残されたエルヴィンは小さく呟いた。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
