第48話 雷槍 ページ49
エレンの硬質化を利用して、トロスト区の外門に巨人を倒す武器が完成した。
首を突っ込んできた巨人のうなじを壁上から降ろした巨大な木の槌で砕くという仕組み。
この武器は「巨人の処刑台」と名付けられ、多くの新聞社を通して報道された。
そして、並行して開発を進めていた新兵器がついに完成した。
今日は急募入団の新兵を交えて、新兵器の紹介をすることとなった。
「じゃ、班長さんこの武器についての説明頼むよ」
『え、ちょっと待ってハンジさん！大勢の前で話すなんて無理！』
「え〜新聞社からの取材で慣れたと思ったんだけどな」
『慣れるどころか悪化してます』
「仕方ないね。説明は私がするから、仕組みとか細かいこと聞かれたときはちゃんと答えるんだよ」
『はい。ありがとうございます』
ハンジが代わりに新兵器の概要を説明し、実際に使ってみせた。
見た目は細い鉄の槍だが、撃ち込んで管を引くだけで雷が落ちたような威力を出せる。そこから「雷槍」と名付けられた。
「とまぁ、雷槍の説明はこんなもんかな。何か質問がある人は開発者のAに聞いてね」
真っ先に手を挙げた者がいた。元憲兵のマルロだ。
「たしかにすごい威力だけど、これで本当に鎧を倒せるのか？鎧は門を破ったぐらい硬いんだろ？」
『…エレンの硬質化実験でできた残骸に使ってみたら上手くいった…多分、巨人の硬質化部分の材質は同じだから鎧にも効果が期待できると思う…』
マルロはなるほどと呟きながらメモを取っている。そこまでしなくていいのに。
解散して後片付けをしているとき、赤茶色の髪の少年に声をかけられた。
「雷槍すごいね。あれほんとに君が開発したの？」
『…そうですけど、どちら様ですか？』
「俺はフロック。昨日調査兵団に急募入団したんだけど、覚えてない？」
『ごめん。昨日の歓迎会はうとうとしててあんまり覚えてない』
「あぁ…そうなんだ。それより、雷槍の他にも色んな兵器開発したって聞いたよ、すごいね」
『ありがとう』
「俺は技巧術苦手なんだけど、何かコツとかあるの？」
『コツ…仕組みを理解して、あとはその通りにバーッて組み立てたらできると思うよ』
フロックは意味がわからないという顔をしている。
『ごめんね。私、説明するの下手だから』
「いやいや、これぞ天才って感じだよ」
それから、フロックから好きな食べ物や趣味について質問攻めにあった。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
