第42話 相談 ページ43
旧体制が崩壊し、現体制に移行してから半月ほど経った。この期間は大忙し。
まず、ヒストリアが身寄りのない子どもたちを集めた孤児院を開設した。
そこで子どもが使っても危なくない農具がほしいとヒストリアから依頼を受け、爆速で作ってあげた。
そして中央憲兵が隠し持っていた技術を使って新兵器の開発も進めている。
さらに、ウォール・マリア奪還の前準備としてトロスト区の外門をエレンの硬質化で塞ぐ計画が立てられた。
そこで使う武器を作るため、ハンジと2人で打ち合わせをしている。
『ハンジさん、相談したいことがあります』
「何だい？珍しいね」
『胸の奥がモヤモヤっとしたことがあって、それが何なのかわからなくて怖いんです』
「モヤモヤ？それはどんなときになるの？」
『なったのは一度だけ。半月前の戴冠式の後にヒストリアが兵長を殴ったんです。その後に兵長が少しだけ笑って、その時にモヤッとしました』
ハンジは書類を書いていた手を止めてこちらを見た。
「リヴァイが笑って、それでモヤッとしたの？」
『はい。エレンたちは兵長の笑顔に驚いてましたけど、私は見るのは初めてではなかったので驚きはしませんでした』
「へぇー私もリヴァイの笑顔は見たことないけど、いつ見たの？」
『昔、工具のお礼にお手製のお掃除グッズを作ってあげたときに笑ってくれました』
「ふーん、原因がわかったよ。それは独占欲だ！」
ハンジは持っていたペンを机にバシッと置き、反対の手で拳を作った。
「Aはリヴァイの笑顔を独り占めしたかったんだよ。今までAしか知らなかったリヴァイの笑顔をみんなも見てしまった、それでモヤモヤしたんだ」
『別に独り占めしたいとは思いませんでしたけど…』
「頭ではそう思っていても心は違うってことあるだろ？」
『じゃあ、仮に私が独り占めしたいと思っていたとして、それはどうしてですか？独り占めして私は一体何がしたかったんですか？』
「それは、自分で答えを見つけてごらん。きっと悪い結果にはならないからさ」
ハンジに相談したものの結局解決せずに終わった。
Aが部屋を出ていくのとすれ違いにモブリットが部屋に入った。
「いやっほーい！」
「分隊長！騒ぎすぎです！」
「うおおモブリット！これが騒がずにいられるか！Aがついに、リヴァイを意識し始めたんだよー！」
「それは確かに一大事です！」
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
