第40話 切札 ページ41
オルブト区に向かっている巨人はヒストリアの父であるロッド・レイス。
巨人化する液体を舐めて中途半端な巨人になったらしい。
超大型巨人の倍の大きさではあるが、それ故に動きは遅く壁上の固定砲で倒せる可能性がある。
それでも倒せないときはエレンが巨人となって口の中に火薬を投げ入れるという作戦に決定した。
口に火薬を入れるにはまず体勢を崩す必要があり、Aはそのための道具作りを任された。
『ハンジさん、休んでなくて大丈夫ですか？』
「心配ないよ。Aのハグで治っちゃったよ」
地下礼拝堂での戦闘で怪我を負ったハンジが手伝ってくれる。
「しっかしAも大胆だねぇ。みんなの前でリヴァイに抱きつくなんて」
『あの時は体が勝手に動いてて、でも会いたかったのは本当です。兵長は急に抱きつかれて嫌だったかもしれませんが。』
「嫌なわけじゃないか。あれは喜んでる顔だったよ」
『そうなんですか？』
「それに本気で嫌だったら避けるなり投げ飛ばすなりしてたと思うけどな」
他人とあまり馴れ合わないリヴァイが数十秒間抱きつかれても抵抗せずにいた。
それは自分とのハグを好意的に感じてくれていたということだろうか。
「あとね、Aが誘拐されたって聞いたとき、一番心配してたのはリヴァイなんだよ」
『だからあんな勢いで迫ってきたんですね』
「そうだよ。それはもう拷問にならないくらいに暴れちゃってさ、止めるのに大変だったよ」
『もしかして、私が作ってたのって拷問器具…だったんですか？』
「………あ、ごめん。Aには言わないほうがいいかと思って内緒にしてた」
ハンジと話している間に道具が完成した。
場所を移動し、今度は巨人の口に入れる火薬の準備をする。
「俺なんかが切り札でよ…」
隣で縄を巻いているエレンから独り言が漏れた。
『エレンは立派な切り札だよ』
「何でそう思うんだよ。てか、聞こえてたのか⁉︎」
『壁の穴を塞ぐ方法のことで、念のため私も何か考えるけどエレンの硬質化の方が断然有効だから。後ろにエレンがいてくれて安心だって、少なくとも私はそう思ってるよ』
エレンは照れるようにはにかんだ。
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《現在公開可能な情報》
No.22
ハンジは純粋なAがショックを受けないように拷問器具を作らせていたことを伏せていた。だが、ザックレーによりその防衛線は破られた。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
