第39話 抱擁 ページ40
モブリットに案内されて兵団支部の中に入った。
オルブト区に向かっているという大型巨人を倒す作戦会議が開かれようとしているところだった。
目が合った瞬間、鬼の形相をしたリヴァイがズカズカと近付いてきて肩を強く掴まれた。
「中央憲兵から何された⁉︎拷問はされたのか⁉︎」
いつもより気迫に満ちたリヴァイに少し後ずさってしまう。
『…拷問はされてないです。ただ武器を作らされていただけです。』
「本当にそれだけか？」
『はい…』
「ならいい。」
それだけ言うとリヴァイは手を放した。
そのとき、離れていくリヴァイに無意識のうちに抱きついていた。
『…会いたかった…！』
自分でもよくわからない。体が勝手に動いていた。
周りには同期や他の兵士たちもたくさんいるが、そんなことはどうでもいい。
ただ、なぜか今はこうしていたいと思う自分がいる。
「おい…そろそろ離れろ」
『あ…ごめんなさい…』
どれくらいこうしていたのか、リヴァイの言葉で我に返り、急いでリヴァイから離れた。
いきなり抱きつかれて嫌だっただろうか。表情に変化がないからわからない。
「Aー！生きててよかったー！」
涙でぐちゃぐちゃになったサシャがものすごい勢いで抱きついてきた。
「あなたがいなくなったらぁ、わたしのあさごはんが減ってしまいます…！」
「サシャ！お前にとってのAの価値は朝飯だけなのかよ！」
「まぁでも、あんなに泣いてるサシャ見んのは初めてかもな」
「よっぽどAのこと大事に思ってるんだね」
「サシャ、Aの髪の毛食べないで」
『みんなも無事でよかった』
同期たちといると、あの悍ましいものも忘れてしまうくらいに気分が良くなってくる。
「いやぁ私も今すぐAを抱きしめてあげたいところなんだけど、あいにくケガで動けなくて残念だよ」
『じゃあ私から行きます』
身体にへばりつくサシャをミカサに預けてハンジの元へ駆け寄り、軽く身体を抱きしめた。
「はぁ！全くAって子は！純粋すぎて怖くなるよ！ねっ、リヴァイ？」
「…俺に聞くな」
ひとしきり再会を喜び合ったところで、一部始終を見ていたエルヴィンが口を開いた。
「来てしまったものは仕方ない。Aにも今作戦に参加してもらう」
調査兵団とオルブト区駐在の駐屯兵団を集めた作戦会議が開始された。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
