第38話 加勢 ページ39
エルヴィンらが出発した後、憲兵団のナイルから事情聴取を受けた。
「お前がまだ小さい頃、会ったことがあるんだが覚えているか？」
『はい、なんとなく』
「妹ができたとエルヴィンから聞いたときは驚いたなぁ。会うたびにAがこんなものを作ってくれたと自慢されたもんだよ」
『たぶんしょうもないものだと思います』
「しょうもなくても可愛い妹がくれるものは何だって嬉しいもんだ。この前だって義手を嫌というほど見せられたよ」
ナイルはばつが悪そうな顔で俯いた。
「最初からエルヴィンを信じてやれなくて悪かったな」
『それは本人に言ってあげてください。エルヴィンは何も気にしてないと思いますけど』
その時、超大型巨人を越える大きさの巨人がオルブト区に向かっているとの伝令が入った。
そして、リヴァイ班含む調査兵団はそこで巨人を仕留めるつもりらしい。
『ナイルさん、馬を借りてもいいですか？』
「加勢しに行くのか⁉︎」
『はい。やっぱり私だけここで休んでるわけにはいきませんから』
立体機動装置を付け、馬に乗ってオルブト区へと向かった。
「兄妹揃って肝が据わってるな…」
遠ざかる背中を見つめながらナイルは呟いた。
ーーーーーーーーーー
夜明けが近づいてきた頃、オルブト区に到着した。
兵団支部の周りでは兵士が慌ただしく走り回っている。
「あれ？A？どうしてここに？」
『あっ、モブリット！』
声をかけてきたのは両手いっぱいに樽を抱えたモブリットだった。
「団長からAは体調が悪いから王都で休んでるって聞いたけど、どうしたの？」
『みんなに早く会いたくて…勝手に来ちゃった…』
ナイルには加勢しに行くと言ったがあれは半分嘘。
本当はハンジやリヴァイ班のみんなに早く会いたかったから。一分でも一秒でも早く。
「わかった。兵長たちはこっちにいるよ」
さすがはモブリット。言いたいことをすぐ察してくれる。
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《現在公開可能な情報》
No.21
Aが4歳くらいの頃、非番のエルヴィンと街へお出かけした際にナイルと偶然出会う。年齢差がありすぎてナイルはAがエルヴィンの子どもだと勘違いした。(エルヴィン24歳)
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
