第3話 天使 ページ4
「Aの名字って団長と同じですけど、親戚か何かですか？」
就寝前、二段ベッドの上段から頭を乗り出してサシャが聞いてきた。
「それ、私も気になってた」
ミカサも話に入ってきて自分に注目が集まる。
『団長のエルヴィンは私の兄だよ』
「ええ⁉︎兄⁉︎そのわりには、えっと、何ていうか…」
「全然似てねぇな。団長さんは金髪だがAは黒髪。目も眉毛も全然似てねぇし、本当に兄妹なのか？」
「ちょっとユミル！失礼だよ！ごめんね、A…」
『いいよ。似てないって言われるのは慣れてるから』
昔からエルヴィンに似てないと言われることは何度もあった。
両親はどちらも綺麗なブロンドで自分と似ていないのは事実。
その度に落ち込む私をいつもエルヴィンは励ましてくれた。
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翌日、食堂で出された朝食を完食できずにどうするか困っていた時だった。
「あの〜それもう食べないんですか？」
『うん、朝はあんまり食欲ないから…』
もじもじしながら聞いてきたサシャは食べ物をじっと見つめ、口からはよだれが垂れている。
『よかったら、食べる？』
「えぇぇいいんですか⁉︎ありがとうございます！あなたは神様か何かですか⁉︎」
パンを差し出すとサシャは恭しく受け取り、そしてムシャムシャと食べ始めた。
「いや、神様はクリスタだから、あなたは天使です！」
『天使…⁉︎』
突然の褒め言葉に顔が赤くなる。
食べ物ひとつでここまで喜び、そしてこんなにも美味しそうに食べる人を見るのは初めてかもしれない。
なんだか見ているこちらまで幸せになりそうな、サシャの笑顔にはそんな力があるように思えた。
それから毎日サシャに朝食を分けてあげるのが日課になっていった。
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《現在公開可能な情報》
No.1
エルヴィンとは20歳差。Aが生まれたとき父はすでに死亡していたため、父のことは肖像画でしか知らない。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
