第24話 覚醒 ページ25
鎧の巨人から離れ、馬に移動した。巨人から距離を取ってその光景を眺める。
大量の巨人が鎧に向かっていき、群がるようにかぶりついている。
「総員突撃！エレンを奪い返し即帰還するぞ！心臓を捧げよ！」
エルヴィンを先頭に全員で鎧に突撃する。
群がる巨人から逃れようとして鎧が腕を放しエレンが見えた。奪うなら今だ。
「進め！！」
その瞬間、1体の巨人が先頭を走るエルヴィンの右腕に噛み付いた。
『エルヴィィィィン！！』
「進め！エレンはすぐそこだ！進め！」
エルヴィンの命令を無視し、逃げる巨人を追いかける。
『うぁぁぁぁ！エルヴィンを離せ！！』
エルヴィンに噛み付く巨人を無我夢中で切り刻んでいく。うなじも体も全て、原型がわからなくなるほどに。
『エルヴィン、大丈夫⁉︎あ、腕が…』
「あぁ…それより馬を…」
千切られた右腕の止血が終わるとエルヴィンは馬に乗って鎧へと走っていった。
アルミンの挑発で鎧の手からベルトルトが出てきた。背中にエレンを背負っている。
エルヴィンがエレンを縛っている布を切り、ミカサがエレンを奪還した。
バランスを崩し落ちるエルヴィンを抱えて馬に戻る。後ろにエルヴィンを乗せて馬を走らせた。
「総員撤退！」
これで帰れると思った矢先、後ろから巨人が落ちてきた。鎧が巨人を投げてきたのだ。
落ちてくる巨人を避けながら馬を走らせるのにも限界があり、次々と兵士が潰されていく。
「A！前！」
後ろにばかり気を取られて前から迫ってくる巨人に気がつかなかった。
これは避けられないと手綱を引いた瞬間、目の前から巨人が消えた。助けてくれたのはユミルだった。
その衝撃で馬ごと転倒してしまう。
「団長！」
「私の代わりはいる！それより…エレンを連れて離脱しろ！一刻も早く！」
心配して駆けつけた兵士も呆気なく巨人に食われてしまう。まさに絶望的状況。
「A…お前も早く行け…」
出血が酷く動けないエルヴィン。周りは巨人だらけでこのままでは食べられてしまう。
傷口を抑えるエルヴィンに近寄りギュッと抱きしめた。
『いない！団長の代わりはいても、お兄ちゃんの代わりはいない！私のお兄ちゃんはエルヴィンだけだから！』
立ち上がり剣を抜いた。
『ここには一匹たりとも近づけない。全部私が殺す』
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
