第1話 入団 ページ2
「私は調査兵団団長エルヴィン・スミス。所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのはやはり調査兵団の勧誘に他ならない」
大勢の訓練兵の前で調査兵団団長のエルヴィンが演説をする。
3年間の訓練兵を卒業し、今日から正式に兵士となる。
数日前、トロスト区に超大型巨人が出現し、5年前と同じ惨劇が繰り返された。
このとき、調査兵団は壁外調査に出かけており不在で、駐屯兵と南方の訓練兵団の兵士が応戦した。
その戦いの中でとある訓練兵エレン・イェーガーが巨人化し、壊されたトロスト区の扉を大岩で塞いだのだという。
「以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」
隣で聞いていた同じ訓練兵団出身のヒッチが話しかけてきた。
「じゃ、私は憲兵に行くから。あんたとはここでお別れね」
『うん、3年間私と仲良くしてくれてありがとう、ヒッチ』
「何よ改まって。もうあんたの眠くなるような機械の話を聞かなくて済むって思うとせいせいするわ」
『聞いてくれるだけで嬉しかったよ』
「あーはいはい、せっかく10番以内で卒業できたのに調査兵団を選ぶ変わり者のあんたに私以外の友達いないもんね」
『元から調査兵団に入りたくて兵士になったし、成績は兄に見られても恥ずかしくないように頑張っただけ』
「そういうところが変わり者って言ってんのよ。んじゃ、せいぜい早死にしないようにね」
そう言ってヒッチは軽く手を振って行ってしまった。
エルヴィンの演説が効いたのか、ほとんどの訓練兵がこの場を去り、残った兵士はほんのわずか。
「では今！ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる！これが本当の敬礼だ！心臓を捧げよ！」
一斉に敬礼をする。泣いていたり怯えていたりと表情は様々。
「よく恐怖に耐えてくれた。君たちは勇敢な兵士だ。心より尊敬する」
こうして、第104期調査兵団には総勢22名の兵士が新たに入団した。
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はにみず(プロフ) - わたがしさん» どういたしましてです。主人公ちゃんとリヴァイ兵長の両想いが実ると良いですよね！エルヴィンの義手のイメージが、鋼の錬金術師を連想していました(笑)ちなみに私の進撃の推しはミカサとリヴァイ兵長とエルヴィンなんです(笑)無理せず更新してくださいね！ (1月22日 23時) (
レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 通勤のお供に楽しんでいただけているようで光栄です！私もこの話を書きながら読み返していたら再度どハマりしてしまいました(笑)応援とても嬉しいです！ありがとうございます！ (1月22日 19時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - わたがしさん» どうもありがとうございます。実は進撃の巨人にハマりそうになっている自分がここにいます(笑)仕事終わりに読むのがとても好きで良く行き帰りの電車の中で読んでますよ。引き続き応援してます！ (1月20日 12時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 初めまして！コメントありがとうございます！毎日だなんて嬉しすぎます！！温かいお言葉、とても励みになります！はにみず様もお身体にお気をつけてお過ごしください。 (1月20日 9時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 初めまして。初コメです。とても面白くて毎日読み返しています。風邪やインフルエンザが流行っているので、無理せず更新してください！応援してます！ (1月14日 9時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2023年10月2日 16時
