#33 猫の心臓 ページ33
ほおずえをつき、
気だるそうに横目で僕を見ている征司郎
「....一体どうするつもりだ？
アイツは身寄りがないんだろ？」
「そんなに.... Aちゃんの心臓は悪い？」
「言ってみれば、
猫の心臓で人間が生きてるよーなもんだよ」
「は？」
「ふふふっ。渡海先生、それは言い過ぎですよ」
猫ちゃんが診察室のドアから半分顔を出すと、
ニヤッと笑いながら言った。
「ふふふっ。だな」
もーー！何なんだよ！？
「征司郎！真剣に話せって！」
「じゃあお前は真剣なんだな？Aを一生面倒みていく覚悟があるのかよ。働くことも、一人で出歩くことすらできねー体なんだぞ」
「.........だから....それは....」
「ふん！だったら一緒に住むなんてやめちまえ」
「いや、それは違う。 Aちゃんは征司郎についてきた訳でしょ？」
「はぁ？俺には全くかんけーねーだろ！」
「関係ないだなんて、よく言えるね！
突然、僕の家におしかけといてさ」
「俺はただ、シッポがコオのとこで寝るっつーから居るだけ。シッポが他の場所で寝るなら、明日にでも出ていってやるよ！」
「............」
僕は悔しくて何も言えなくなってしまった。
だって
もしAちゃんが、僕と一緒に居たいっていうなら....
もちろんいつまでも支えていきたいと思う。
でもその気持ちを聞くのが怖いんじゃん！
絶対、僕の片想いだから....
そんなこと聞いたら、Aちゃんはきっと僕から離れていってしまう。
下を向いたまま顔を上げれない僕を、やっぱり気だるそうに見ている征司郎
「 Aについて、知ってること全部話せ。
しょーがねーから聞いてやる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハチウサギ(プロフ) - ゆかりさん» ゆかり様 コメントありがとうございます！渡海先生かっこいいですよね♪ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 4457f2bbdc (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 渡海先生大好き愛してるよ (2018年11月4日 13時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ララ | 作成日時：2018年10月19日 23時
