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「…随分眠そうやな」
『……ゾムさん、おはようございます』



翌日の朝
いつも通りに戻った生活
ここにいられるのも残り1日

明日の夜ここを去る





足の痛みは相変わらずだが、生活出来ないこともなく




女の子は精神病院へ運ばれた

薬漬けの人生だったみたいで、私にお礼を言いに来た
「助けてくれてありがとう」
その言葉に、あぁ…行動して良かった。と思ってしまう


私に打たれたあの液体も薬のようだったが、すぐにしんぺい神さんが処置をしてくれて
昨日まではふらついていたが、今日はそこまででもない


そして今日も
いつもの様に彼らを起こすことから始めようと…思ったのだが



トントンさんの部屋に行けば
「すぐに助けに行けなくて、ごめんな」と謝られ
むしろ迷惑をかけたことを謝罪すれば、彼は少し呆れたように笑ってくれて
頭を優しく撫で
「帰ってきてくれてありがとうな」と微笑んだ



ロボロさんの部屋に向かおうとすれば
ひとらんさんとオスマンさんがいて2人が私に
「おかえり」とハグをしてくれて
その暖かさに泣きそうになっていた
ひとらんさんが花を一輪私に差し出し、それを受けとり、オスマンさんと美味しい紅茶を飲む約束をした


エーミールさんとチーノさん、ショッピさんが私を見るなり「おはよう!」と笑顔で挨拶をしてくれ
ショッピさんが私を抱き締め
「……うん、やっぱりありやな」と呟き、ゲラゲラ笑うチーノさん
「Aさん、おかえりなさい」とショッピさんを引き剥がしながら私に笑いかけてくれたエーミールさんに、落ち着くなぁ…なんてホッとして



コネシマさんが私の顔を見て無言で頭を叩き
「……心配掛けるなって言うたやろ」と少し怒ってくれた
その隣でコネシマさんの頭を叩くシャオロンさんは「助けを求めんかったのは許さんけど……まぁ、おかえり」と笑い
2人に頭を雑に撫でられ



ロボロさんの部屋にようやく着いたと思えば、そこにグルッペンさんもいて
「A!怪我は!?」と心配そうに近寄って来てくれたロボロさん
彼は「辛かったな、よう頑張ったな…力になれなくてごめんな」と泣きながら私の手を握ってくれた


ポンっと私の頭に大きな手が乗る
ふと上を向けばグルッペンさんがいて
「……お前が生きてて良かった」
と微笑んだ




そして、ゾムさんの部屋…
彼は部屋の中に居なかった

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美雨 - 小説で久しぶりに泣きました。最高の作品でした。大好きです。 (7月26日 18時) (レス) id: c21832273f (このIDを非表示/違反報告)
はーな(プロフ) - 読み終わったあと感動で胸が締め付けられました。神作に出会えてよかったです!! (2022年9月2日 19時) (レス) @page27 id: e031897919 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣けた。やばいですよもう。 (2022年8月14日 21時) (レス) @page27 id: 5511dd41f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 感動してめちゃめちゃ泣いた.....しかもこの小説私の誕生日に作られてる、運命かな......... (2022年7月19日 21時) (レス) @page27 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
あたり(プロフ) - 最近この界隈に戻ってきて転生と外せかのシリーズを読み返していたのですがこれは読んだことなかったなと気付き読み始めたら…感動しました……外せかはガチで泣きましたけどこの作品も相当良かった……なんで当時読まなかったのかが不思議です…ありがとうございました (2022年4月17日 12時) (レス) @page27 id: f83fcb16fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちまる | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月25日 8時

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