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ut side
「大先生、なんや何処行って…は？な、何で泣いてんねん！？」
最後に見た彼女の表情が頭の中から離れない
好きだった
初めて人をあそこまで好きになった
言いたい事も伝えたい事も全部言えた
言えたのに
心の中はどうも穴が空いている
この虚しさと苦しさは以前感じた時よりも強くて、あの時知ってしまった彼女の想いに凄く嬉しかったのに
彼女を引き止めていいのか、それさえもわからなかった
「…ただいま」
どうしようも無いまま城に帰る
みんないつもと変わらない
俺の顔を見て驚くロボロも
バカにして笑ってくるコネシマも
心配そうに問いかけてくるエーミールも
今、目の前にいるコイツらの頭の中に
Aちゃんはいない
わかっていた事だった
行き来した人間だけしか彼女の記憶は残らない
あの子の存在を、みんな忘れる
そして
「…大丈夫……大丈夫、っまだ、覚えてられる」
もう時期、自分の頭の中から
Aちゃんが消えていくのも
わかっている
忘れちゃいけない
忘れては駄目だ
彼女を、Aちゃんを
下手くそな笑顔も
嬉しそうな顔も
泣いてる顔も
恥ずかしくて真っ赤な顔も
俺の名前を呼ぶ声も
「……っ」
もう、思い出せない
部屋の扉を開けて、濡れたズボンも履き替えず
蹲るようにベットに寄りかかった
消えつつある彼女の記憶
思い出せるのは、俺が向こうにいた頃の出来事だけ
助けられなかった、泣いてる彼女しか思い出せなくなる
この1ヶ月も空白に変わる事になる
……Aちゃんと最後に交した約束も
「…っ、忘れたく、ない………」
夜風が部屋の中に入り込む
冷たい風が机の上の紙を宙に舞わせた
沢山の書類が床へ落ち、そこに書かれてある字を見て思い出す
�犹笋�いなくなったら読んでくださいね��
そうだ
「て、手紙…」
まだ、まだ間に合う
彼女と過ごした1ヶ月
Aちゃんは俺に手紙を残してくれた
その手紙は
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美雨 - 小説で久しぶりに泣きました。最高の作品でした。大好きです。 (7月26日 18時) (
レス) id: c21832273f (このIDを非表示/違反報告)
はーな(プロフ) - 読み終わったあと感動で胸が締め付けられました。神作に出会えてよかったです!! (2022年9月2日 19時) (レス) @page27 id: e031897919 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 泣けた。やばいですよもう。 (2022年8月14日 21時) (レス) @page27 id: 5511dd41f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 感動してめちゃめちゃ泣いた.....しかもこの小説私の誕生日に作られてる、運命かな......... (2022年7月19日 21時) (レス) @page27 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
あたり(プロフ) - 最近この界隈に戻ってきて転生と外せかのシリーズを読み返していたのですがこれは読んだことなかったなと気付き読み始めたら…感動しました……外せかはガチで泣きましたけどこの作品も相当良かった……なんで当時読まなかったのかが不思議です…ありがとうございました (2022年4月17日 12時) (レス) @page27 id: f83fcb16fe (このIDを非表示/違反報告)
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