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時間が過ぎればすぎる程、人は減る
数十分
彼との会話は続くと思えば何故か会話が止まる
無の時間、別に嫌でもないけど少し緊張してしまう
そしてそれを見計らうように電車も駅に止まり、アナウンスが流れた
それに顔を上げて目的地に着いたことが分かるとすぐに腰を上げ、ゾムくんに向かって手を差し出す
『早く行こう、海……楽しみだね』
笑え
笑うんだ
彼が私を笑顔にさせてくれたように
私が不安にさせる訳にはいかないから
電車の扉をくぐり、駅の改札を抜けひたすら歩いた
疲れは感じない
感情って凄いなぁなんて思いながら、私達は足を進めた
ゾムくんの部活の話を聞いていれば目の前から楽しそうな声がする
ふと顔を上げたその先
綺麗な浴衣を着た女の人と甚平を見に包んだ男の人が横を通り過ぎる
まるでカップルのようで
いや、カップルなのかもしれないけど
お似合いな二人
止まりそうになる足を頑張って動かす
繋がれている手に少し力が入った気がしたが「暑いなぁ」とボヤくように呟かれた言葉が心に引っかかった何かを消した
『暑いね』
「ほんっまに夏は暑いわ……あ、せや…エミさんめっっちゃ夏に弱いねん」
『え、意外だね！涼しそうな顔してるのに』
「確かにな、でもめっちゃ暑がりやからな」
『へぇ〜、あ、今度四人で手持ち花火したいな！先生も許可出してくれるだろうし！』
「……せやな、約束」
ふわりと夏の風が通る
海が近いからか、それともなんだったのか
花の匂いがしていたのにいつの間に別の匂いへ
「海が近くなってきた」
と楽しそうに笑うゾムくんと大きさな坂を登り終え、目の前の景色に目を輝かせた
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ゆうな(プロフ) - なぜ、、！何故こんなにも淡く切ない物語なのに、、評価が少ないんだ…私このお話好きです！！！大好きです！！！！夢主ちゃんの体が、そろそろ限界になってきてるよぉ…頑張れ夢主！！そしてゾムイケメンやのぉ！！！、 (2021年2月12日 20時) (
レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - とうとう夢主ちゃんの体がっ…！1話から読み直して明日に備えようと思います。毎日とても素敵なお話をありがとうございます！ (2021年2月11日 19時) (レス) id: e30e1010c9 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - みざらず@枢軸さん» 涙ボロボロ出させてしまった……読んでいただけて本当に嬉しいです、ありがとうございます…！これからも頑張りますのでぜひ最後まで見ていただけたら幸いです〜！ (2021年2月9日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 作品更新サボり魔くんさん» 物凄く嬉しいです〜！長いのに読んでいただけて幸せです、ありがとうございます！これからも楽しませられるよう頑張りますので最後までお付き合いよろしくお願いいたします！ (2021年2月9日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
みざらず@枢軸(プロフ) - 涙ボロッボロしました。本当にこのお話を読めて幸せです… (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3f58576e7d (このIDを非表示/違反報告)
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