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『……23時50分…』
ゾムくんが来るまであと数分
消灯時間はとっくに過ぎている時間帯、看護師さん達も何やかんやでまだ少し忙しいようで
ベットから起き上がり、一つ呼吸をする
廊下に顔を出して左右を見渡し誰もいないことを確認後玄関先へ向かった
ヒヤリとする空気に着ていた上着の前ボタンを閉める
外は照明の灯りがついているが薄暗い
玄関の隅っこに腰を下ろしぼんやりと時計を眺めながら待っていれば
「…よ」
『ゾムくん…！こ、こんばんは』
「こんばんは」
少ししてから玄関の扉の前に人影が見えて、音を立てないように鍵を開けると、鼻と頬を赤くしたゾムくんが現れる
彼は手袋をポッケに入れマフラーを軽く解いてから小声で「看護師は？」と様子を伺う
作業している事だけを伝えれば、嬉しそうに笑った彼は靴を下駄箱へ突っ込んでから私の手を引き始めた
『ちょ、ゾムく』
「しー……バレたら怒られるやろ、ほらはよ行くで」
人差し指を自分の口に当てたゾムくんは悪戯に笑いながら私の前を歩く
慣れたように進んだ先には、長い階段
見に覚えがある
一度だけ登ったことがあった
彼と
ゾムくんと
『お、屋上…？』
「当たり」
『でも』
「早くしないと年越すぞ」
『お、怒られ』
「A、大丈夫」
彼の大丈夫を聞くと自然と力が出てくる
背中を押されるような感覚になって、あの時と同じように私の数歩前にいる彼は大きな手を差し出した
ゾムくんに視線を向けてから差し出された手の上に自分の手を乗せた
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ゆうな(プロフ) - なぜ、、！何故こんなにも淡く切ない物語なのに、、評価が少ないんだ…私このお話好きです！！！大好きです！！！！夢主ちゃんの体が、そろそろ限界になってきてるよぉ…頑張れ夢主！！そしてゾムイケメンやのぉ！！！、 (2021年2月12日 20時) (
レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - とうとう夢主ちゃんの体がっ…！1話から読み直して明日に備えようと思います。毎日とても素敵なお話をありがとうございます！ (2021年2月11日 19時) (レス) id: e30e1010c9 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - みざらず@枢軸さん» 涙ボロボロ出させてしまった……読んでいただけて本当に嬉しいです、ありがとうございます…！これからも頑張りますのでぜひ最後まで見ていただけたら幸いです〜！ (2021年2月9日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 作品更新サボり魔くんさん» 物凄く嬉しいです〜！長いのに読んでいただけて幸せです、ありがとうございます！これからも楽しませられるよう頑張りますので最後までお付き合いよろしくお願いいたします！ (2021年2月9日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
みざらず@枢軸(プロフ) - 涙ボロッボロしました。本当にこのお話を読めて幸せです… (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3f58576e7d (このIDを非表示/違反報告)
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