僕らの物語

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(Fside)

自分でも何を言ってるんだと思う。
二階堂に話すなら、俺にも話して欲しい……なんて、子どもの喧嘩かよ。
自分で言って恥ずかしくなる。


北「確かに二階堂とは、これからの事とかよく話すけど……。あえて、そうゆう話はしなくても、メンバーみんなが各々グループの事を考えてるのはわかってるし。」


メンバーのみんな………か。
何かあったら俺と北山で話す。
そんな形はもうないんだよな。


北「なぁ。色々思うことはあるかもしれない。そうゆう時はハッキリ言ってもらって構わないから。力合わせて頑張ってこうぜ。」


「…………ない」


北「え？なに？」


「………ない。北山のそうゆうところが気にくわない！ハッキリ言わないのは、そっちだろ！人の顔色ばかり見て。言いたいことあるなら言えよ！」


困った顔で俺を見る北山にまた腹が立つ。


北「何を言えばおまえが満足するかわからないけど。………んじゃハッキリ言うわ。俺が話振っても反応悪いし、なにが気にくわないのかムスッとしてるし、正直やりづらい。俺のこと気にくわなくても、ファンの子の前ではもう少しキャッチボールしてほしいかな？て思う。」


そりゃそうだよな……。
何も返す言葉がない。


北「でも、俺、そんな藤ヶ谷も好きだよ。嘘笑いが出来ないっていうか……。たぶん、おまえは正直者なんだよ。だからさー、藤ヶ谷がよこーさんや千賀見て爆笑してるの見ると正直くやしくなる。ああ、藤ヶ谷が笑ってるーって。俺、まだまだだなぁって。」


ひどい言葉をぶつけても、優しい北山に涙が出そうになる。
こいつには、やっぱり敵わない。


北「藤ヶ谷は周りに気を遣いすぎるから、身内には気を遣わなくていいんだよ。ただ、もう少し、俺にも笑顔向けてくれたら、嬉しいけどな。んははは。」


北山の顔を見ることが出来なかった。
今、北山の顔を見たら俺は絶対泣いてしまうから。

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