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(Kside)
宮田と玉が帰って、10分くらい経った。
なんだか落ち着かなくてビールを流し込む。
あいつは、俺に何を言うだろう。
俺は、あいつに何を言えば良いのだろう。
今となっては、なんでこんなに距離が開いたのか俺自身わからない。
そんなことを考えていたら、ドアが開いた。
部屋が間違っていないか確認するかの様に中を覗く藤ヶ谷。
俺の姿を確認してから、ゆっくり部屋に入ってきた。
藤「………どうも。」
「お疲れ。なんか、飲む?」
藤「同じでいい。」
ビールを頼み終え、ポツポツと話し始める。
玉が最後に「無理に明るくする必要ないからね。」と言いながら帰ったことをふと思いだした。
酒のせいにして、おちゃらけた方がラクだろう。
でも、今日は、無理矢理沈黙を埋めることはしない。そう決めたんだ。
「ニカに行けって言われた?」
藤「ちがう。渉に言われた。」
「え、よこーさんに?」
藤「うん。めちゃくちゃ怒られた。」
よこーさんに怒られたことを照れ臭そうに話す藤ヶ谷を見て、少し緊張が溶けた気がした。
藤「あいつ、キレてる時は噛まないんだよ。」
「ははは。まじか……。」
藤「すごい饒舌だった。」
やっぱ、よこーさんはキレキャラの方が向いてる………そんな話をしながら、核心に触れなくても良いかな?なんて一瞬思ってしまった。
「さっきは喧嘩ふっかけて悪かった。」
俺の言葉に一瞬黙った藤ヶ谷がゆっくりと話始めた。
藤「………嘘だと思うかもしれないけど、わざと距離を取ってるつもりもないし、避けてるつもりもない。」
「うん、わかってる。」
藤「でも、正直、どう接してよいかわからなくなってた。」
「そっか……。でも、今のままでいんじゃね?今の距離感も嫌じゃないよ。」
無理に構えなくて良い。
そう伝えたかっただけなのに言葉は難しい。
藤「本当にそう思ってんの?今の距離感が一番良いて、本気で思ってる?」
俺の言葉にあからさまに不機嫌になった藤ヶ谷。
藤「あのさ、俺と距離取ってるのは北山だろ!」
「え。」
藤「グループのこと、これから先のこと、俺がなにも考えてないと思う?」
「いや、そんな風に思ってねーよ。」
藤「ならなんで何も言わないの?二階堂とばかり、先のこと話して。」
「は?おまえ、なんのこと言ってるの?」
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はちみつ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。前にも読んでくれたのだとわかり、より一層嬉しくなりました。また、ふと思い出すことがあったら、読みに来て下さい。本当にありがとうございました。 (8月16日 17時) (レス) id: 92dbcf846e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - Smile と僕らの物語を 再び 読ませていただきました。 最近、大好きな小説が 突然 パスワードで読めなくなったりで 変化してきました 。私は 悲しい気持ちを 小説を読むことで 埋めています。 素敵な作品を 作ってくれたことに感謝しています。 (8月16日 14時) (レス) id: d4c0737fac (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - ともさん» ごめんなさい。私、リクエストて意味にピンと来てなくて。内容のリクエストてことですかね?終了してない話が3つあって、今は少し厳しくて。ごめんなさい。でも、私なんかにリクエストしてくれて本当にありがとうございます! (2019年9月25日 1時) (レス) id: f2e93776db (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - お返事待ってます! (2019年9月25日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - ピンクピーチさん» コメントありがとうございます♪何を書きたいんだか、自分でよくわからなくなってきた時期のコメント、めちゃくちゃ嬉しいです☆リアルをかすりつつ、平和なフィクションでいきたいと思います♪また、遊びに来てくだい! (2019年9月25日 0時) (レス) id: f2e93776db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちこ | 作成日時:2019年8月31日 10時