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(宮side)
キタミツが今にも泣きそうな気持ちを抑えているのがわかった。
でも、かける言葉がなかった。
なんて言葉をかけるのが正解かわからなかった。
玉がゆっくりとキタミツの隣に腰掛けた。
玉「………ミツ。今、何考えてる?自分のこと?俺らのこと?」
何も答えないキタミツの横で玉は話を続けた。
玉「イライラして怒鳴った訳じゃないでしょ。ずっと苦しかったんじゃないの?ミツ……大丈夫だよ。こんなんで俺らバラバラにならないから。……ミツと……同じくらい……俺らもキスマイのこと……大好きだから。もちろん、ガヤも同じだよ。キスマイのことも、ミツのことも大好きだから……」
今にも泣きそうな表情で、言葉を選びながら優しく話す玉に、キタミツの肩が少し震えた。
北「……………っ………」
キタミツが泣いているのがわかった。
玉が優しくキタミツの肩に手を添えた。
いっぱい思うことがあったんだと思う。
堪えきれず溢れでたその涙はもう止めることが出来ず、キタミツの涙を啜る音だけがシーンとした楽屋に響いた。
俺はその音を掻き消すように大きな声を出した。
「よーし、肉でも食べいくか!」
玉「は?宮田……お前バカなの?なんで今?」
目を真っ赤にした玉が、呆れた顔で俺を見た。
「だって、肉食べたいじゃん。」
さっきより、更に呆れた顔で俺を見る玉。
それと対照的に優しい目で俺を見る横尾さん。
「ほら、俺らここにいたら、たぶん、ガヤさん帰れないよ。携帯もカバンも置きっぱなし。」
1回時間をおいた方が良い気がした。
ガヤさんにはニカがついてるし、それにたぶん………
横「俺は、太輔待つよ。」
「うん。よこーさん、あとは頼んだ!千ちゃんどうする?」
千「俺はニカを待つ。ひろみつと肉食べたいけど、ニカのことも心配だから。」
こんな時でも、フォローの言葉を忘れない千ちゃん。
「じゃ、玉とキタミツは肉組ねー。よーし、今日は俺のおごりだー。早く着替えろ!着替えろ!肉を食いまくるぞー!!」
大丈夫。
俺らは大丈夫。
キタミツもガヤさんもきっと大丈夫。
たくさん揉めた方がいいんだよ。
だって、相手の気持ちなんて目には見えないんだから。
ニカ……そっちは頼んだぞ。
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はちみつ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。前にも読んでくれたのだとわかり、より一層嬉しくなりました。また、ふと思い出すことがあったら、読みに来て下さい。本当にありがとうございました。 (8月16日 17時) (レス) id: 92dbcf846e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - Smile と僕らの物語を 再び 読ませていただきました。 最近、大好きな小説が 突然 パスワードで読めなくなったりで 変化してきました 。私は 悲しい気持ちを 小説を読むことで 埋めています。 素敵な作品を 作ってくれたことに感謝しています。 (8月16日 14時) (レス) id: d4c0737fac (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - ともさん» ごめんなさい。私、リクエストて意味にピンと来てなくて。内容のリクエストてことですかね?終了してない話が3つあって、今は少し厳しくて。ごめんなさい。でも、私なんかにリクエストしてくれて本当にありがとうございます! (2019年9月25日 1時) (レス) id: f2e93776db (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - お返事待ってます! (2019年9月25日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - ピンクピーチさん» コメントありがとうございます♪何を書きたいんだか、自分でよくわからなくなってきた時期のコメント、めちゃくちゃ嬉しいです☆リアルをかすりつつ、平和なフィクションでいきたいと思います♪また、遊びに来てくだい! (2019年9月25日 0時) (レス) id: f2e93776db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちこ | 作成日時:2019年8月31日 10時