【銀魂】打ち上げ花火【3z】

怖いよね ページ48

「これ、凄い美味しい…」


「そうダロ？私のおすすめネ！」




神楽と一緒に店を見て回っているのだが、如何せん量が多い。
食べきれない訳では無いが明日からは少し運動をしなければならなくなりそうだ。




「ねぇ神楽。これ、一緒に行かない？」


「お化け屋敷？」


「そう。ちょっと気になって。」


「いいアルな。そうと決まれば早速行くアルヨ！」




学生のクオリティにしてはかなり凝ったもの。

二人で一つの懐中電灯を使いゴールを目指すと言う至極単純なもの。

中に入ると真っ暗で懐中電灯だけが頼りである。
壁際を照らすと人形や絵があり、ホラーチックになっている。


少し進むと立て札があり、[此処ニ御札ヲ祀ッテ待ツベシ]と書いてある。

指示通り御札を祠の中に入れ、暫く待つとアナウンスが流れてきた。




[ドウゾ、先ニオ進ミ下サイ。オ気ヲツケテ…ウフフフ]


「神楽、なんか…怖くない？」


「怖いと思うから怖いだけネ。」




寧ろ、冷静な神楽が怖いと心の何処かで思ってしまった。

その後は私だけが驚き、神楽がその都度舌打ちをすると言うなんとも言えぬ展開になってしまった。




「怖かった…」


「お前は驚き過ぎアル。」


「だって…」




反論をしようとすると此処で学校祭一日目終了のチャイムが鳴った。

廊下には人が溢れ出し、人波に押されて、神楽とはぐれてしまった。

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