【銀魂】打ち上げ花火【3z】

パンケーキとの激戦 ページ47

何これ。延々と同じ作業を繰り返すの？

私は今、パンケーキを大量に焼いているのである。

これは明日、腕が筋肉痛になることはまず間違い無いだろう。

で、問題は焼いても焼いても直ぐに減ってしまうことにある。
これだけ店が繁盛していれば忙しくなるのは当然の事だが、忙しすぎる。
もうかれこれ50枚は軽く越えている。


今日の夢にはパンケーキが出てきそうだ。
もうそれほどに焼いている。兎に角焼きまくっている。

そして、火を使うとあって暑い。
そこにいるだけで暑い。

いつになったら休憩時間になるのか。
まだかまだかと待っているが全然来ない。
時間が止まってるのかな。

時計を見るとちゃんと秒針が動いている。
あと十五分。
私とパンケーキとの最後の戦いの火蓋が切って落とされた。




「ふふっ…パンケーキよ…ここまで来たら勝ったも同然！」


「A、遂に頭がどうかしたアルか。」


「さぁ、パンケーキよ。無駄な抵抗は止めろ…」


「姉御、Aはもう使い物にならないアル。」


「ふはははっ！あと五分だぞ！私のこのスペシャルファイヤーウルトラミラクルスペースファイヤーブリザード超絶版に勝てるかっ！？」


「銀ちゃん、Aがもう手遅れアル。」


「勝った…私の勝ちだ！パンケーキとやら、中々手強かったぞ。」


「誰でも良いから厨二病を治せる薬持ってないアルか！もうダメアル！パンケーキと奇妙な絆を結んでるネ！」


「神楽、落ち着いて聞け。厨二病に効く特効薬は無いんだ…」


「銀ちゃん…Aはもう、助からないアル…」




我に返った私は先程までの記憶など全く持っておらず、神楽に後で凄く怒られた。

それはそれとして、漸く仕事が終わったのである。

早い所、他の店を見て回らねば。

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