【銀魂】打ち上げ花火【3z】

シリアスブレイカー ページ42

ガツン！


木製のドアに何かがぶつかる音がした。

あ、これヤバイかも。
そっとドアの後ろを覗く。
すると、そこには顔に何かがぶつかった跡のある銀時が佇んでいた。
ポタポタと鼻から滴る血。
うん、痛そう。




「あ…どうも。痛そうですね。」


「何が『あ…どうも。痛そうですね。』だ」
「痛てぇに決まってんだろうが！」


「あぁ、あれだよね。私の(事を心配した)せいで(心が)痛いんだよね？」


「違げぇっつーの！お前のせいで(ドアに顔面をぶつけて)痛いんだよ！」




謎の行間を駆使し、変な空気になってしまったのは他でもない私である。
以後、私の事はシリアスブレイカーと呼んで貰いたい。




「何がシリアスブレイカーだ！只のKYだろうが！」


「K(空気)Y(読める)の事？」


「マジで今までのシリアスな空気返してくんない！？」


「時間と共に空気もいつかは過ぎ去って仕舞う儚きモノ…それを留めるのはこの世の理に反するのだよ…」


「格好いい事言ってドヤ顔すんじゃねぇ！」




息を切らしながら突っ込んでくれた銀時ツッコミ力は相当なモノで評価に値するものだろう。

…これ以上ふざけたら飽きれられるのだろうか。何故か急に怖くなったので一応制限しておこう。




「で、落ち着いたかよ…」


「うん、まぁ…ね。色々整理がついた。」
「有り難う。ごめんね。身勝手な言葉ばっかり押し付けて。本当にごめん。」


「まぁ、お前が元気になったならそれでいい。」


「何で目逸らすの？顔赤いよ？」


「お前、距離いつもより近くね？」


「別に良いでしょ？姉弟みたいなもんだから。」


「それ言うなら兄弟だろ。あ、お前が弟の方な。」




何だそれ。私が男だとでもいいたいのか。況してや弟だなんて有り得ない。すると、何の予告もなく顔を銀時の体に押し付けられる。
何をするのかとドキドキしていると、頭を二、三回ポンポンと軽く叩く。




「子供扱いしないで欲しいんですが。」


「弟が上目遣い…いや、やっぱり妹にチェンジで。」


「うわ、変態シスコン」


「もういい、絶対お前の事女扱いしねぇ。」


「私は女だよ。だって私の女子

力は53万です。」


「何処のフ○ーザ様だよ！」


「さぁ、行きますよ○ーボンさん。」


「俺ザーボ○なの！？」




ふざけながらも、何とか和解…の様なものが出来た。
後で晋助にも謝ろう。

忘れてない筈→←言葉の支配

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