【銀魂】打ち上げ花火【3z】

きっとケチャップだよ ページ4

「ど…どうも、こんばんわ…神楽のお兄さんですか？」


「そうだよ。君は？」


「白神Aと言います。今晩、神楽に許可を貰って泊めさせて貰う予定です。お邪魔でしたら帰りますが…？」


「へぇー…コイツの友達かぁ…」


「あの、失礼ですが、お名前は？」


「俺は神威。これでいい？」


「ご丁寧にどうも…」




へぇ、これが神楽のお兄さんの神威さんか。
見た目は可愛い系イケメンだけど……



何か拳に赤い液体付いてるんですけど。
顔にも付いてますけど。


いやいや、きっとアレだよ。
どこかでトマトの投げ合いとか、ケチャップを使って遊んでたんだよ。
絶対そうだよ。それは以外受け付けない。


一通り言い訳をしながら神楽を手伝う。


やはり、気になる。お兄さんの存在。

所謂、不良って所だろう。
多分、晋助とかと喧嘩する仲なのかな。

私はなるべく小声で神楽に質問をした。




「神楽のお兄さんって、不良？」


「まぁ、そうアルな。」


「何かちょっと恐いんですけど…」


「いざとなったら私が止めるネ。大丈夫アル。」




神楽のそんな一言で、一気に私の気持ちは落ち着いた。


そのうちに、カレーが出来て、食卓の上に並ぶ。


私以外の二人の量が尋常じゃあ無いのは気にしない方が良さそう。




取りあえずは食べ終わり、襲ってくるのは睡魔。


ウトウトしていると、神楽が風呂に入ると言うので大人しく居間で待っている事にした。


ほぼ初対面の人間と二人きりの空間。

重い。とんでもなく今、私の体に重圧が掛かってるよ。




「そんなに固まる事は無いんじゃない？」


「お気遣いありがとうございます。」


「君さ、シンスケって知ってる？」


「高杉ですか？その人なら幼馴染みですよ？」


「シンスケの幼馴染み…？あぁ、そっか。シンスケが言ってたのはコイツか。」


「何の話ですか？」


「いや、ちょっと…ね。邪魔したくなっちゃった。」




邪魔？全く話が理解出来ない。今日の神楽の話と言い、お兄さんと言い…兄妹揃って私の理解しうる範疇を越えてくる。




「あー、でも俺は本気でじゃ無いし…」


「あの、晋助が何かやらかしましたか？」


「ん？いいや？楽しませて貰ってるよ？大丈夫。君が心配するような事じゃない。」




晋助が誰かを楽しませるなんて初めて聞いた。意外。どうやって楽しませてるんだろう。




「ねぇ、A…だっけ？俺を本気にさせてよ。」




本気…？どういうこと？

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