【銀魂】打ち上げ花火【3z】

燃えるものばかり ページ14

「は………」


「顔スッゲー赤いけど？」


「は、はははは…………」


「おい、何かソイツ様子可笑しくねぇか？」


「離せェェェェェ！！！今すぐ離れろ不純物！燃えろ！ファイヤーしろ！可燃物！お前の家なんか焼却炉だ！」




もうダメだ。さようなら…私の平穏な高校生活…
もう、サヨナラしても良いから早くこの状況を逃れたい。
そうでもしないと私がファイヤーしそう。全身から火が出そう。

自分で言っておいてアレだけど、悪口の言ってる意味が分からない。
自分でさえも分からない悪口とは…




「お前の悪口燃えるものばっかじゃねーか。」


「煩い！煩い！大体、アンタが悪いんだから！何が“無防備なのは感心しない“だ！ふざけんな！早く離せ！」


「このまま黙って女を離すと思うか？そりゃ、男が廃るってモンよ。」


「…は？」




私には理解の出来ない言葉だらけ。
是非とも日本語で話して欲しいものだ。

と言うか、猛烈に恥ずかしい。
土方は唖然とした顔で見てるよ。

表情は変わっていないけれど、動揺しているのは充分伝わってくる。



それより、だ。銀時の言葉の意味。
私なりに受け取ると「離さない」になるのだが。
このままで良いかと問われると当然、駄目だと答えるであろう。

だから、抵抗しなければ。




「離せ」




その冷静になった言葉と共に出たのは私の左手。

やっちまったなぁ…ついに手ェ出しちゃったよ。平手打ちしちゃった…
謝らないと。
幾ら嫌だったとは言え人に手を出すなんて最低だ。




「あっ…ごめん、なさい…」


「…………悪りィ。俺、どうかしてたな。」




赤く痕が残った部分を擦りながら一言。すまねぇ、と。

一本の→←こんな事されても

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す