1.あれから ページ2
Aside
『起きてくださーーい』
しばらく続けていくうちに上達した料理をしながら、
部屋に向かって叫ぶ。
しかし、返答はない。
起きてくる気配すら感じない。
私はカメラとコップを手に、部屋へ乗り込んだ。
[ REC ] サブチャン
『はい、寝顔に水の時間で〜す
ほんとにだらしない、こいつは』
そう言い捨てて、容赦なく水をぶっかける。
「うわっ！？」
だらしない声とともに起き上がったのは、
我らが東海オンエアのリーダー、てつや。
『東京行くんでしょ、
今日という今日は起きてもらうぞ』
て「うわ〜そうだった。
ていうか、なんでAがいるの…」
『は！？
お前がこのように寝坊しないために
わざわざ前日から泊まって起こしてやってんだろうが！』
て「あ、そうだ、そうだよな…
最近家に泊まらなくなったからなんか変な感じでさ」
『あぁ…まぁ、そうね…』
て「みなさん、聞いてください
こいつはもう毎日俺の面倒を見てくれないんです
今日みたいな大事な日にしか朝ごはんが用意されてないんです…」
『いや、今までが世話焼き過ぎてたのはあるけど…
私のありがたみが知れていいんじゃないの』
て「なんだよ〜どうせ俺の家からとしみつの家に移ったんだろ〜」
『は、いや、いらんこと言うなし！』
これ以上余計なことを喋る前に、
カメラを切った。
『あんまりいらんこと言われると動画使えないです』
て「いやー付き合ってるのはみんな知ってるんだからいいだろ」
『うーん…』
て「なに、お前まだ気にしてるの？」
『そりゃね…』
私がとしみつに想いを告げられたその日、
私たちはてつやの家に集まるみんなの前で
報告をした。
と言っても、みんな私の気持ちは知っていたから
そんなに話すことはなかったんだけどね
そのあと視聴者に正式に報告しようかという話にもなったけど、
かしこまって言うのはなんだか違う気がして
サブチャンでさらーっと言った。
みんなといつも通り話してて、
その流れで
「あ、そういや俺ら付き合うことになったんで」
みたいな感じで、さりげなく。
すると思いもよらず、ちょっとした騒ぎになってしまった…
あまりにも平然と、思いもよらぬタイミングで報告したことが
結構ウケて、祝福してくれる人がほとんどだったんだけど
やっぱりよく思わない人もいたみたい。
そりゃそうだよね、としみつは人気者だもん。
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ハル(プロフ) - ばんさん» コメントありがとうございます！止まってしまったままだったのでこれを機に書き始めてみようかと思います！ (2020年5月26日 22時) (
レス) id: 03703670b5 (このIDを非表示/違反報告)
ばん - すごく面白いです、、！！今更ですがもし続きがあれば嬉しいです！！ (2020年5月22日 4時) (レス) id: c83a86780e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年2月8日 12時
