私と東海オンエア【としみつ】

5.お披露目 ページ6

としみつside


今日は撮影がないが、暇なのでてつやの家に来た。

と「あれ、今日全然人いんやん」

て「あ〜なんかりょうとAは名古屋行ったよ」


は、何で。
あのふたりそんな仲良かったっけ。


て「まぁついでに撮影してきてもらうしラッキーラッキー・・・

どしたのとしみつ怖い顔して」

と「へ？」


て「もしかしてヤキモチっすか(笑)」

と「は！？何でだし」

て「冗談だって、としみつAに対して厳しいからな〜」


そうかな、俺はそんなつもりないんだけど

あいつ男みたいだからついノリで強めに当たっちゃうんだよな



ガチャ

りA「『ただいま〜〜』」


ふたりが大量の紙袋を持ってリビングにやってきた。

『あれとしみついんじゃん』

と「おう・・・ってお前その格好で名古屋行ったの？」

『へ？』


Aを見るといつも撮影のときにも着ているオンエアのパーカーとだるっとしたスウェット姿。

『うん、楽だし』


まじかよ、こいつ本当に女か？

と「お前なぁ・・・」

り「いーの、これからAは女の子になるから」

と「え？」


りょうはAの頭を撫でたあとカメラをセットした。


[ REC ]

り「はいということで岡崎に帰ってきたんで早速着替えます」

『てつやととしみつがいたんで見てもらおう』


そう言ってふたりはリビングから出て行った

てつやから企画内容を聞いてふたりを待つ。



て「じゃあまずりょうからどうぞ〜！」

り「は〜い」


ドアを開けて出てきたのは

シンプルなセーターとコートを着こなすイケメン。


て「おお！いつもと雰囲気違う！」

り「俺って普段は裾の長いコートとか着ないんだけど・・・結構いいね」


ニコニコ笑いながら話すりょうは、いつもに増して大人っぽかった。

この服をAが選んだなんて正直信じられなかった。


り「次A〜入ってきて」

『はいは〜い』


俺の目に飛び込んできたのは


と「えっ・・・」

て「まじか〜可愛い！！！」


高校の制服以来、久々に見るスカート姿。

ワインレッドの落ち着いたスカートをひらりとさせて
上は白いセーターを着ている。


『どうでしょう』

り「やっぱ撮影があるとこういう格好できないでしょ」

『確かにね〜かなり新鮮だし恥ずかしいな

・・・てっちゃん？』

て「もう最高だよ、殺してくれ」

『いやキモ！』



楽しそうに話す３人を、俺は見ていることしかできなかった。

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