Record59 ページ19
羽多野さんと私が目覚めて数ヶ月。羽多野さんはどこも以上がないためあの後すぐ退院した。私は絶賛リハビリ中。それなりに頑張っていたため、明後日には退院できるそうだ
聡「Aちゃん!リハビリお疲れ様!」
「聡美さん!」
最近は交代交代で誰かが付いていてくれる。その回数も同じ性ということで圧倒的に聡美さんが多かった
「すみません。また来てもらって」
聡「いいよいいよ!Aちゃんのこと心配だし、それに」
「ふぇ?」
聡「また敬語になってる」
そう言って頬をプニプニされる。いつからか、聡美さんは私が敬語で話すことを嫌い始めた。理由を聞いたら、他人行儀で嫌だとかなんとか
「や、やめひぇくだひゃい」
聡「可愛い…」
(こ……怖い…)
「しゃとみしゃん」
聡「ごめんごめん(笑)私はいつでも来るからね!」
「ありがとうございます(笑)」
聡「それとも」
「?」
聡「羽多野さんの方が良かったかな」
「なっ///」
その質問に顔が赤くなる。認めたくはない…こともないが、あんなことを言われると認めざる終えないんだ。
「別に…恥ずかしいのでいいです」
聡「ふふっ!初心だな〜(ニマニマ」
「ニヤニヤしないでくださいっ!」
羽「元気だね〜リハビリどうだった?」
急にドアが開いたと思ったらそこにいたのは話していた本人で。私はさらに顔に熱が集まった
「はっ羽多野さん!?」
聡「お疲れ様です」
羽「お疲れ様。お邪魔だったかな?」
聡「いえっ全然!私、今からコンビニに行こうと思ってましたし!」
「聡美さん!?」
羽「じゃあちょうど良かった?」
聡「はい!Aちゃんのことよろしくお願いします!」
聡美さんは私にしか見えないようにペロッと舌を出して笑い去っていった。
(嘘でしょ…)
あざとすぎるところはスルーしたとしても、この状況はスルーできない。だってこの数ヶ月、まともに羽多野さんの顔を見れたことがないのだから。
羽「行っちゃったね。Aちゃん、リハビリどうだった?」
「じゅっ順調ですすこぶる!!」
羽「そう?良かった(ニコッ」
羽多野さんはそう言って優しく笑う。その優しさに私は堕ちたのかもしれない。甘く絡め取られていったのかもしれない。
(クソっ……言いたくなる…)
羽「ん?」
「なんでもないです」
棚の周りを片付けているのを横目に見る。やっぱり顔を見れない。でも見たい、だなんていう感情は初めてだった
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RN(プロフ) - はなつんさん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけると嬉しいです! (2018年12月2日 22時) (レス) id: 87f7df6982 (このIDを非表示/違反報告)
はなつん(プロフ) - とても良い作品でした!!お疲れ様です、他の作品も頑張ってくださいね!! (2018年11月29日 23時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
RN(プロフ) - 墨つきホクロウ☆さん» 返信がやばいほど遅くなり申し訳ございません!!!そう言っていただけるとは…!!そろそろ落ち着いてきそうなので更新頑張っていきたいと思います!最後までお付き合いいただけると幸いです (2018年10月14日 22時) (レス) id: 87f7df6982 (このIDを非表示/違反報告)
RN(プロフ) - 雨豆さん» またまたコメントありがとうございます!本当にグダグダ更新で申し訳ないですm(_ _)m 何回も読んでいただける文章にできるよう努力していきたいと思います!(苦笑)どうか最後までお付き合いいただけると幸いです (2018年7月12日 21時) (レス) id: 87f7df6982 (このIDを非表示/違反報告)
雨豆(プロフ) - アカウント新しくしました元Soyです!笑 更新ありがとうございます!最新一話だけで何度も読み返してしまいました。。。すっごく好きです。。。 (2018年7月7日 14時) (レス) id: 4940c1fb80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RN | 作成日時:2018年2月12日 13時