【呪術廻戦】さとるくんは元気です！

12 さとるくんと鬼ごっこ2 ページ12

12 さとるくんと鬼ごっこ2





『速っ！？組手呪霊過去一の速さじゃない！？』




さとるくんはAの肩越しに追ってくる呪霊に
ｷｬｯｷｬｯ笑っている



子供は無邪気でいいよな！本当に！！




サッカーゴールの上の縁に飛び乗り呪霊に向き直ると、呪霊も同じ様に飛んでくる

タイミングを合わせて呪霊を一蹴りし、地面へ叩きつける




蹴った感触が全然ない…ゴムみたい……




呪霊はピクピクしていたが、徐々に体を整形し始める


本当に力はないけどダメージもない…マジで10分逃げ切らなきゃヤバいかも
呪霊が動き出す前に、できるだけ距離を保とう








近づいたら蹴りを入れ、また近づいてきたら蹴りを入れる……全力疾走ながら子供を抱えながら蹴りを入れるのは大分体力を使う

物陰に隠れ、息を潜める




時間はあと1、2分…もう少しだ





さ「Aだいじょうぶ？」



さとるくんが心配そうにAを見る
心配させまいと笑顔で答えた



『大丈夫だよ。逃げ切って傑をギャフンと言わせよう』




さとるくんとAは顔を合わせて笑い合う





ﾊﾟｷｯ…………





小枝が折れる音に緊張感が走る

振り向くと呪霊がすぐそこまで来ていて飛び退こうとした瞬間、呪霊の蹴りが入る




『ｶﾞｯ!!……』




いっっっったあ！！？！？！！！
傑の嘘つき！！！痛いじゃないか！？！？
力がないって言っよね？！馬鹿野郎！！






呪霊の蹴りが思ったよりいい所に入って足に力が入らない
もう少しでタイムリミットだ…
さとるくんだけでも逃がして、ここで呪霊を抑える





『さとるくん、逃げて』




さ「やだよ！！Aいたい？…おれ、まもらないと…」




弱々しく自分の高専服をギュッと握る




『ありがとう。でも、怪我させたくないの…もう少しで呪霊も解かれるから早く逃げ…』





2人の間を割くようにまた蹴りの体制に入った呪霊にAはさとるくんを自分の腕の中へギュッと収め込む

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