【呪術廻戦】こんなトリップ望んでない3

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溢れる涙は止まらなくて

啜り泣く私の背中をトントンと優しく叩いてくれて
泣き止むまで一言も発さず、そばに居てくれた


泣きやみ、落ち着いたところで彼から離れる




『………すいませんでした…いい大人が泣くなんて』



｢僕で良ければ何時でも貸すよ〜
寧ろ泣く所は是非ここで！ってね……本気泣きは僕が初めてかな？｣



『……いえ、兄さんが初めてです』


｢ええっ！？｣


『私の話も兄さんに話したのが初めてです』


｢はあ！？｣




過去話も泣き顔も、兄見間違い笑顔も全部
兄が一番乗りかよ……


落胆する五条悟だったが顔をあげ、目元を少し赤くしたAの顔に触れる

Aはピクリと動くが嫌がる様子は無い



｢色々お兄さんに取られちゃったけど、
これからは僕がAの“初めて”もらえるんだよね？｣



数秒、ポカンとするAだったが理解すると
顔を真っ赤にさせて口をパクパクさせる



｢ははっ真っ赤だよ〜、…シャワー入ってくる？｣



先程のように伏し目がちでAを見つめ
唇から少しだけ舌を見せると
更に焦るAが面白く、
ついちょっかいを出してしまう




『か、かか、帰ってください！！』


｢え〜もう遅いし泊まらせてよ〜夜道こわーい｣


『最強が何言ってるんですか！』




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