4 もし ページ11
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「 おじさ〜ん!」
カーペットに座り込む。
ソファに座った、
今にも寝そうなスンさんの、
膝を抱きしめる。
「 うん? 」
船を漕いでいたスンさんが、
眠そうな目をしながら頭を撫でてくれる。
「 もし、わたしが犬になったらどうする?」
ちょっとわくわくしながら聞いてみる。
大きな手が、ゆっくり
わたしの前髪をひっくり返して
オールバックにする。
ライオンみたいになるわたし。
とろんとした目で
にやにや、鼻の下を伸ばして笑うスンさん。
「 もう、犬みたいじゃん.. 」
ハートが溢れそうな目で見つめられる。
眠そうなのが、色っぽい。
少し、どきどきしてしまう。
「 しっぽがみえるもん.. 」
そう言ってちゃっかりお尻を触ってくる。
「 本当に、犬になっちゃったら?
喋れなくて、ワンしか言えない 」
「 う〜ん、
多分、たくさん甘やかしちゃうなあ
ごはんいっぱいあげちゃうかも
ごはんだけじゃなくて、お菓子もたくさんあげちゃうかも 」
「 どんどん太るよ、それじゃあ 」
「 そうだね、散歩も行かないで、家でいちゃいちゃする
そんで2人で一緒に太る 」
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作者名:は | 作成日時:2020年10月16日 1時