不器用太陽2 ページ31
珠side
「珠理奈先輩好きです」
一年生の子に呼び出され、告白された。
嬉しい。
でも…私の答えは決まっている。
「…好きな子いるんだ。…ごめん。」
そう、私には好きな人がいるんだ。
もう何年も…ずっと。
「…どういう子…ですか…？」
「…っ…ショ、ショートカットの」
今思えば、なぜショートカットの子だなんて言ったのだろう。
後輩の子は、そうですか、と小さい声で言った。
これ以上問い詰められなかったことに少しの安堵をしていると、ドアの方から物音がした。
珠「！…玲奈ちゃん!?」
玲「…っ」
…ああ、今いちばん会いたくない人と…
私が叫ぶと、華奢な体がビクンと跳ね、次の瞬間には走ってどこかへ行ってしまった。
珠「玲奈ちゃん！」
夢中で彼女の背中を追う。
後ろから後輩の声が聞こえた気がしたか、気にしてられなかった。
なぜ追いかけてるかって？
私は彼女のことが好きだから。
かけがえのない、初恋の子だから…
彼女の背中を追ってる間、さっきの告白が脳裏
を横切る。
『…ショートカットの子』
玲奈ちゃんには、おそらく…いや絶対きこえていただろう。
『どういう子ですか？』って聞かれたとき、何だか玲奈ちゃんを出しちゃいけないっていう勘が、私の中に走ったんだ。
玲奈ちゃんを危険にさらす気がして。
でも今の私には、後悔でしかない。
玲奈ちゃんが踏切を渡ったとき、私は彼女に向かって叫ぶ。
珠「玲奈ちゃん！！」
線路を挟んで向こう側にいる玲奈ちゃんは、大きな目をもっと大きく見開いて私を見た。
珠「呼び止めたのにいなくなんないでよ…」
玲「…だって珠理奈…告白されてたから…悪いと思って」
珠「ん。でも話ついたから。まったく…こんな時ばっか足速いんだから」
少し笑いかけると、玲奈ちゃんの顔が少し歪ん
だのがわかった。
俯いてから、彼女は息を吸う。
玲「珠理奈も…好きな子に告白できたらいいね…っ」
珠「…れなちゃっ…私は」
なんで…そんな辛そうに笑うのさ…
悔しい。
…でもいちばん悔しいのは…泣きながら笑った玲奈ちゃんが何よりも綺麗に見えて、言葉を失ったことだ。
玲「…珠理奈！」
玲「…だ」
電車の走行音によって、彼女の声は掻き消される。
電車が走り去ったあと、もう玲奈ちゃんはいなかった。
「…なんでだよ」
ばかやろう。
「…私が好きなのは…君だよ…
………玲奈ちゃん」
この思いは、届くのか？
続
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ゲキカラ - お久しぶりです。管理人です。２の方でリクエスト募集していますので、よろしくお願いします！ (2015年3月19日 20時) (
レス) id: eeb75c8ac4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - 久しぶり、我が旧サイトよ…← (2014年10月1日 0時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - 新サイト完成！一個小説も載せました♪ (2014年9月25日 23時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - すみません！まだなんです>_< 占ツクの作り方は、友達から習ってるので、明日にでも作り方聞きますねー！！ (2014年9月24日 22時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 新サイトってもうありますか？ (2014年9月24日 20時) (レス) id: 7bce597cdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：♪ゲキカラ♪ | 作者ホームページ：http://sifuyu/nizigen/love
作成日時：2014年6月21日 13時
