【栄】TWO ROSES

雨が降れば＊学パロ(じゅりれな) ページ25

珠理奈side


『珠理奈きいて！誤解なの！』
『もういい！玲奈ちゃんなんかどっか行って！』
『珠理奈っ！』


あれから、一年経ったね。
私、これからあの場所に行くよ、玲奈ちゃん。


明「ねぇー珠理奈ぁ。どこいくの？」
珠「明音が好きそうな所だよ」


彼女と別れた、あの場所へ。


明「わぁー綺麗！眺めがいいね！」
珠「そうだね」


一緒に来たこと、覚えてるかな。


『珠理奈！空が綺麗だねっ』
『うん。私は玲奈ちゃんの方が綺麗だと思うけど？』
『ばかっ//』
『ふふ。かーわい』



明「珠理奈！何考えてるのー？」
珠「明音のことだよ」


ごめんね明音。
玲奈ちゃんのことしか、考えてないよ。


『珠理のばかっ。１人にしないで…っ』
『玲奈ちゃんごめんね。もう、大丈夫だから』
『珠理奈…っじゅり…っ』
『ここにいるよ、玲奈ちゃん』


あのあと、道に迷ってはぐれちゃったんだよね。
見つけたとき、私の胸で泣く玲奈ちゃんが誰よりも愛しかった。


明「じゅーりーな！ボーッとしすぎ」
珠「…ああ、ごめん」



でも、関係を壊しちゃったのは私だから。


私の誤解が原因だった。

あのとき、私がもっと話を聞いていたら。


『珠理奈…好きだったよ。誰よりも』


玲奈ちゃんが別れ際に言った言葉。

私は何もいえなかった。
引き止める間なんてたくさんあったのに。


『ばいばい…珠理奈』


精一杯の笑顔を向けてくれた玲奈ちゃんは、今まででいちばん綺麗だった。


そうだ。玲奈ちゃんを抱きしめたのも、キスしたのも、別れたのも…全部この場所。



明「あれ、今日雨の予報じゃなかった？」
珠「そうだったな」


感情に相応しくない青空が憎い。

雨が降れば。

雨が降ってしまえば、

私の中にある真っ黒なものも涙も全部、流すことができるのに。



明「珠理奈？泣いてるの？」
珠「目にゴミが入っただけだよ」



ねぇ、玲奈ちゃん。

今どこで、何をしていますか。

恋人はできましたか？


私はまだ、、

君が好きです。


終

緊張して＊玲奈生誕記念小説(あいれな)→←優しくなれるはずだから終

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