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37話 ページ37

「車を病院に回しなさい。あんな女でも人質くらいにはなるでしょう」

『行かせないわよ!』
バン!!
「く、車の自由が利きません!」

「何!?どこからだ(ありえん動いてる車に的確に当てるだと。何処のどいつだ)」

その時
「ぐっぐああああ!」
当馬の肩に土方が撃った銃弾が命中した

「き、貴様アア!?ふ、振り落とせ!何をやってる早く撃ち殺せ!!」

その一声の次の瞬間。
とうとう、拳銃が飛び出した。

慌てて振り返った土方の瞳に映ったのは、


銃を構えるおっさんではなく、憎たらしい銀髪バカだった。


「てめェ!!」


目を見開く土方に、投げ付けられたひと袋。


「安心しな。せんべえ買いに来ただけさ」

「それにどこかの誰かさんがAの事連れ回している見たいだからな。連れ帰りに来ただけだ」

「過保護かてめェは!」

「それにこれはてめーらで届けてやりな」


土方は暴れ回る車体にしがみつきつつ、その言葉に促され後ろに目を移した。そこに立っていたのは、背にした総悟。

静かに、一人佇んでいた。


銃弾をタイヤへと突っ込んだ。


瞬間
車体は自由が効かなくなり大半した。

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作者名:らんちゃん | 作成日時:2021年1月24日 8時

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