【ヒプマイ】麻天狼に救われた女の子のお話。 (ページ21)

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デート編7 ページ21

寂雷視点

…イルカショーを見終わったあと、ツキカがお土産売り場に行こうと言った。

私は頷き、お土産売り場に向かった。

そこに行くと、沢山の人がいて騒ついていた。

早速ツキカが走り出し、何か良いものはないかと探し始める。

私はコップなど、2人で揃えることができるものを探しに行った。

早速、コップを見つけた。

魚のイラストが描いてあって可愛らしい。

この辺に生活用品があるんじゃないかと思い、周辺を見る。

寂雷「…皿か」

今までずっと、1人暮らしだったので皿が一枚ずつしか無く、食べる時はバラバラの模様で食べていた。

ツキカは気にしていなかったが…。

せっかくだから、皿でも買っていこう。

私は皿の二枚セットを取って、ツキカのところに向かった。

ツキカ視点

私はお土産相手に奮闘していた。

ツキカ「このブランケット…結構大きいから、寝れる…一緒に………でもお金が…。ぬいぐるみ買ったら足りなくなる…。今日持ってきた分の半分以上をあの子で使ったからな…」

そこまで要らないか、と思って少ししか持ってこない私が悪かった。

うう…ぬいぐるみしか買えない…。

そう思っていると、不意に名前を呼ばれた。

寂雷「ツキカ？」

ツキカ『…先生！決まりましたか？』

寂雷「私はね。ツキカは？」

ツキカ『私はこのぬいぐるみです！』

寂雷「そっか。じゃあ、私が払っておくよ」

ツキカ『え？そんな…いいですよ！』

寂雷「大丈夫。さ、ツキカは店の外で待っておいて」

私は店内から出た。

寂雷視点

私はさっきまでツキカが見ていたブランケットの方に視線を向けた。

せっかくの“デート”なんだ、遠慮しないで言ってくれたら良いのに…。

私は苦笑しながらブランケットを手に取った。