初めて話したけどキッドイケメンだしキザ過ぎてお姉さん怖い ページ36
「なんか今回、いつもより楽だったなー。あの探偵もいたってのに・・・」
キラリと光る宝石を月の光に重ねる。
上手くいった。なのにモヤモヤするこの感じはなんだろう。
そうキッドが考えていたその時だった。
カチャリ、と聞き覚えのある音が頭に響く。
『初めまして。大怪盗の・・・えっと、キッドさん?』
「これはこれは・・・先程話していたお嬢さんではありませんか。よくお分かりになりましたね?私がここにいると」
『園子ちゃんが話してたんだよ。キッドはいつもハンググライダーで逃げてるって』
「なるほど・・・ところでその貴方の白く美しい手にある物騒な物は一体どうしたんです?あの中森警部が許可するとは思えませんが」
『次郎吉さんに許可をもらったの。警察関係者だって言って、上司に確認を取ったら信じてくれたよ。まぁ警察ってのは嘘だけど』
キッドは逃げようとしているのか、ジリジリと後ろへ下がっていく。
・・・逃がすわけないでしょ。
「おっと、あまり舐めないでいただきたい。私だって銃の一つや二つ持っていますよ」
『へぇ。その白いのが?』
「ええ。まぁ、貴方の銃のように人の命を絶つことが出来るかは別の話ですがね。ただ一つ言わせてもらうと・・・慣れないものは扱わないほうがいいですよ?」
推理して謎が解けた時のコナンくんような、あの目。
「貴方、銃を使ったことがありませんね?それか使い慣れていないか」
『・・・あんたも探偵かなにか?』
「いいえ。銃を持った時の構えが恐る恐るでしたから・・・きっと銃は持ち慣れていないんだろうと思っただけですよ」
『そうだね。銃“は”仲間に笑われたほど苦手だよ。あんたに確認するのに使おうと思ってたけどもういいや』
「園子お嬢さんのことですか?彼女なら部屋でぐっすりと眠っていますよ」
何もしてないだろうな?
そういう意味を込めてじっと見ると、それに応えるかのようにキッドは微笑んだ。
「まぁともかく、この宝石は頂いていきますよ。あと、これは余計かもしれませんが」
キッドが指を鳴らした瞬間、目の前がバラでいっぱいになった。
そしてそのバラがすべて落ちた時・・・とある一本の花が目に留まった。
『あいつ逃げやがって・・・ん?これってラベンダー?』
花言葉は確か・・・
「・・・ねぇ、何やってるの?Aさん」
『・・・・コナンくん』
〈ラベンダー〉
疑惑
二人共の切り替えがあまりにも早すぎて困惑しかないんだけど→←ついに世間を騒がすあの大怪盗キッドが登場、ってね!
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みかづち(プロフ) - そう言っていただけて嬉しいです!!ジンとはお互い実力は認めてるけど毛嫌いしている感じですかね・・・肉体関係に関しては、バーボンとは付き合ってたのでなきにしもあらず(笑)という感じです! (2019年5月7日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - この夢小説気に入りました。元黒の組織メンバーでジンと関係性はある設定ですか?肉体関係的な事など?映画版のストーリーを入れていた所が好きです。 (2019年5月7日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - ひめさん» ありがとうございます^^更新頑張ります! (2019年1月27日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - すごく面白いです!続き楽しみにしてます!! (2019年1月26日 23時) (レス) id: 35f32e9416 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - るるさん» そう言っていただいてとても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年1月24日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2019年1月14日 22時