こんなことになるんだったら組織なんか入らなきゃよかった。【安室透】

組織の行動が本当に早過ぎて流石に草も生えない ページ19

やっっっば！！煙やっっっっっば！！しぬ！！しにそう！！！

こんな大量に煙出しやがって！！火事起こした奴出てこいや！！！


と半分キレながら八号車に向かう。


追い詰めるのなら一番後ろの車両が妥当だろうし、前の車両には誰もいなかった。

ということはこの先に･･･。


.



















.


「仕方ない･･･僕と一緒に来てもらいますか」


ふと聞こえた声。

････大好きだった声。


はえーよとため息をつきながら仕方なく大声を上げる。
本当は静かにしたかったんだけど･･･。


『シェリー！そこに居るの！？居るなら返事をして！！』

「っ！？その声････！」


銃口がこちらに向けられる。


わぁお。争いはヨクナイヨー。

暴力で物事は解決しちゃいけないって先生かお母さんから習わなかった？？？


「っやはり･･･貴方ですか、ミスティ」

『･･･久しぶりだね、バーボン』


久々のバーボン口調だ！懐かし過ぎてなんかテンション上がる！！

拳銃向けられてピンチだからかな！？


「少し前までは他人のフリをしていたというのに･･･どういった風の吹き回しですか？」

『少し前？私があんたとこうして会ったのはかなり久しぶりだと思うけど。どっかの誰かと間違えてるんじゃない？』

「････貴方がその気なら別に構いませんが。それより今は下がっていてください。僕は彼女に用があるので」

『私もシェリーに用があるの。退くのはあんたの方でしょ』


私達の間に火花が散る。


ああもう、喧嘩したいわけじゃないのに！！

でもシェリーの命の方が気になるし！


「･･･取り込み中に悪いけど、どっちの誘いも断るわ」

『えっ！？』


バタンと勢いよく扉を閉められてしまった。

え、嘘でしょ！？何で！？
まさか私もバーボンと同じ目的だと思われた！？！？


『待ってシェリー！私はただ助けに＿＿＿＿＿＿＿＿＿』

「おっと。そこから動かないでください」

『邪魔！おいコラその銃下ろせ！！』

「お断りします。･･･全く･･･噂通りの困った娘だ。少々手荒く行かせてもらいますよ？」

『ちょっ･･･！！やめ＿＿＿＿＿＿＿＿』


バーボンの腕を掴もうとした瞬間、後ろのドアが少し開いて何かが放り込まれた。


『････え？』

「っ！？しゅ、手榴弾！？誰だ！？！？」


チラッと見えたあの顔･･･まさ、か･･･。





「っ･･･ミスティ！！」

どうしてか昔話って意味もないのに涙出るときあるよね→←自分語りめちゃくちゃして黒歴史になるとか超恥ずかしくない？

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