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解雇処分 ページ2

『解雇処分…ですか。』


社長から渡された紙に書かれた見たくもない4文字。


社長「悪いねぇ…。この街も人が減ってきたし配達員なんて1人2人で足りるんだ。別の事業、良ければ紹介するよ。」


はははっと笑う社長とそれどころでは無い私。


「い、いえ、結構です。他の事業に誘われてたのでちょうど良かったのかもしれませんね…!」


________________________
「はぁ、ついてないなぁ…」


荷物をまとめて会社から出る。


「結構働きやすい所だったのに、明日からどうしよう…」


社長に話した事業に誘われてると言う話は嘘だ。


私にはそんな人間関係なんて持ってないし、配達業以外の仕事なんてまっぴらゴメンだ。


小さい頃から配達やってるんだ、ずっと続けたい。


それに社長の紹介でなんて入ったら、元いる社員からコネ入社とか嫌な目で見られるかもだしね。



「あぁぁ〜!もうヤダ!もうこの街出たい!人口多い町で配達員やりたいよ!それかもう何処かの専属配達員でもいいから!とにかく配達の仕事したーい!!」


私の声はどこかに届くことも無く、ただ静かになった街に通っていくだけだった。

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作者名:あっぷる | 作成日時:2024年3月11日 10時

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