ロマンスな出会い【梅原裕一郎】 (ページ31)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:72,840 hit

姿ページ31

．
．

梅原さんから思いもよらぬことを言われて信じられなかった。お母さんからああ言われたのを思い出して頭が痛くなった。

『なんで…私ちゃんと仕事とプライベートの区別つけられます』
「それでも。俺はそうした方がいいと思った。やっぱりよく思わない人だってそのうち出てくる」
『そんな…』
「別れようって言ってるわけじゃないから」

そうは言われても、やっぱり悲しい。梅原さんがお仕事してる姿を間近で見られないなんて。台本と向き合う横顔、雑誌の撮影は苦手だと言ってるけど頑張って映ってるときの姿、下ネタを言ってる時の笑った顔。
多分最後のは余計だったけど、マネージャーを担当させてもらってからまだ一年も経ってない。

『私、梅原さんのお仕事してる姿見るのが大好きなんです…だから辞めたくないです』
「仕事は現場じゃなくてもしてるじゃん」
『え…？』
「家でも台本読んでるし、映像チェックだってしてる」

私が梅原さんの家にいる時に台本読んでる姿なんて見てないけどな…ずっとなんかこう…イチャついてるから。

『それはどういう』
「一緒に住めばいいんじゃないのってこと」
『いっ…！？どっ、同居！？』
「いや、この場合同棲になるでしょ」
『あっ、あの、江口さんと西山さんがしてたことですか！？』
「なんであいつらの名前出すんだよ」
『すいません…』

同棲すれば梅原さんがお家で仕事してるのを見られる。それでもやっぱり寂しいけど、一緒にいるにはこういうのもいいんじゃなかろうか。
現場に一緒いられるわけじゃない。それでもいいか。

『…わがまま言っていいですか』
「なに」
『今年度はマネージャーで居させてください。3月末まで』
「うん。よろしく」
『はいっ！』

期間はあと3ヶ月ちょっと。それまでの間に異動願をだしたりしなければならない。やることはたくさんある。頑張らなきゃ。