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5話 ページ7
「おはよ、勝己」
家が近いのが理由でまだ毎日朝一緒に登校している
そろそろこの時間も捨てないと
『はよ』
少しだけ前より少なくなった会話
それに伴って私達は少し距離が空いた気がする
「ねぇ」
『んだよ』
「これから登校、別にしよ」
勝己は少し悲しそうに眉を顰めた
そんな顔しないでほしい
『んでだよ』
「彼女いるでしょ、こんな女と登校彼氏がしてるなんて嫌だと思うし」
『…わーったよ』
勝己も勝己でそこは彼女を優先する
わかってたはずなのに、辛い
少しだけ期待してた、関係ないって
何でだろうね
彼女は、違う人なのに
私から登校したくないって言ったのに
『お前が嫌ならいい』
その言葉はいらなかったかな
(嫌じゃないよ)
こんな言葉、届かなくていい
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作者名：sushi | 作成日時：2021年10月10日 20時
