ただ勝己の背中を見ているだけでいい (ページ5)

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3話ページ5

切「なぁ、A」

掃除当番が切島と今日は一緒で2人で掃除している

放課後のこういう雰囲気は、そういう青春？てきな話を招き込んでしまうのだろうか

「なに？どーした」

切「お前さ、爆豪のこと好き？」

とんだ爆発発言だぜ、切島くんよ

「ううん、全然」

私は表情に出さないことを得意とする

(自分ではそう思ってる)

切「…嘘だよな」

「何でそう思うの」

ここは引いてほしい、もう話したくない

お願い

切「いや、どう説明したらいいのかはわからんけど」

もう一度はっきりと私に言う

切「好き、なんだよな？」

切島にならバレてもいい気がする

いやだけど

「もう吹っ切れてるし、関係ないよー」

そういって手を動かす

こういう時、手を動かさなきゃやってられないものだ

さっさとほうきの音がなる

「さ、掃除しよ」

切島は私の心情を察してか静かに返事をした

切「…おう」

帰りがけに切島はいってくれた

切「あんま無理すんなよ、俺なんかあったらサポートするし、あんま役に立たないかもしれないけど」

「ありがと、漢だね！」

切「おう、力になれるようにするよ」

その優しさは少しだけ

ほんの少し心にくる

ありがたいのに、ほっといてもほしい

本当やな私