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9話 ページ11
結局かのちゃんへのプレゼントは可愛いぬいぐるみになった
勝己がぬいぐるみあげるとか可愛いかもしれない
途中勝己が
『この前あいつとゲーセン行った時可愛いでけぇぬいぐるみがほしいっつってたから』
ということらしい
そういう些細な発言も勝己は意外と覚えているものなのだ
彼女、だからかな？
『おい、A』
「なーに？」
『今日の礼』
私がちょっと欲しいなあって見つめてたシンプルなでも可愛いシュシュが私の手のひらに乗った
『ラッピングとかねーけどな』
「ありがと」
こういうとこがずるい
私が欲しいの何でわかったの？
少しでも見てくれてたってことでいいんだよね、勝己
こうやってすぐ自惚れるのも勝己のせいだ
好きが溢れ出しそうなくらいにはどきどきしている
気を抜いたら好きと言ってしまいそうで
口にチャックをするように唇を噛み締めた
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作者名：sushi | 作成日時：2021年10月10日 20時
