なみだぼくろとオオカミ。（黄） (ページ7)

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貴『熊。お茶ちょうだい。』

大倉『俺の教師としてのプライドずたぼろなんやけど。』

貴『保健の先生なんだからいーじゃん。』

大倉『…俺、なんなんやろ。』←

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このおっとりした熊みたいな先生は、

保険医にもかかわらず、

ベッドで寝たり、脂っこくて体に悪いもんばっか食べてたり、

とにかくだらしない。

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大倉『あ、Aちゃん、今日は元気ー？』

貴『うん。いたって平常。』

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身体の弱い私はすぐ熱がでたり、気持ち悪くなったりするから、

毎回５、６時間目は休んでる。

体力がないからね。

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べっ、べつに年寄だからってわけじゃないんだからねっ！//←

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大倉『お、今日外で体育やってるクラスあるやーん』

貴『ほんとだ。サッカーやってる。』

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椅子から立ち上がって窓の向こう側を見る。

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その隣に熊もやってきた。

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大倉『…お、すばるくんのクラスやん』

貴『…誰？それ。』

大倉『んー？サボり魔。笑』

貴『うわ、なんか想像つく。笑』

大倉『すばるくんはね、

ちっさくて細くて大きな口叩いてちっさい人なんやで。』←

貴『ちっさい事しか頭に入んないし。笑』

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窓の向こう側の世界。

サッカーボールをおいかけて走っている人。

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安田『こっちちょうだーーーい！！！』

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あいかわらず大きな声をだしている彼。

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