抱き締めてください，太宰さん

13.（名前） ページ14

マフィアの時から，ずっと好きでした。
誰よりも聡明で，誰よりも人の事を見ている。
そんな貴方に，いつも憧れていました。
貴方みたいになりたい。

いつかそれは恋心に変わっていた。

貴方が私を補佐に誘った時のこと，今でもちゃんと覚えています。
嬉しかった。
私に生きる意味を与えて呉れた。
生きる希望も貰った。


太宰さん。
ごめんなさい。
貴方に助けて貰えないと死ねなくて。
どうか自分を責めないでくださいね。
私は自分の意志で死んだので。

今まで本当に，本当にありがとうございました。

太宰さん。
好きです。
大好きです。
愛しています。

だからこそ。

太宰さん。
私の事は忘れてください。
これも燃やしてください。

貴方は今，光の中にいます。
眩しい位に輝いていて，思わず手を伸ばしたくなる程に。

貴方は，今の仲間と共に，幸せになってください。
貴方の事を想っている人が，貴方の周りにはたくさんいます。

どうか，生きて。

幸せになってください。


　 A

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