ドラえもんが文ストの世界にトリップした

8　太宰さんはダサくない（？） ページ9

「小僧！」


「むふぇえ？」

トッポ君の声らしき音でボクは顔を上げた。


……？


「トッポ君！ 何してるの？！
　アツイ君可哀想だよ！」


床にはアツイ君を組み敷くトッポ君。


「「「は？」」」


三人から視線を浴びた。
コイツ何云ってんだ，っていう。


「君」

ダサイさんが真顔でこっちを向く。

「面白い。
　主に他人の名前のアレンジが」


「否ダサイさんも黙ってないでトッポ君どうにかしてくださいよ!!」


「え゛……私……ダサいの？」


何故か落ち込むダサイさん。
女給さんにぶっ叩かれて持ってた紅茶のカップが頭に載って中身ダラーって垂れてそうな顔してる。
だが直ぐにダサイさんはニッコリ笑顔になり，ボクの方を向いてこう云った。


「君，敦君と虎探しを手伝って呉れ給え」



「ん？ 虎？ そんなものがこの街中に居るんですか？」
「厭ですよ！」

「人の話を聞け」
「報酬出るよ」


トッポ君から解放されたアツイ君とボク，ダサイさんとトッポ君の声が重なる。


若しやボク，面倒なことに巻き込まれた……？

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