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ーAsideー
羽織ものは濡れてしまったが、この暑さですぐに乾くだろう。
「A、どこ行くの？」
『ちょっと休憩』
へらっと笑う。
「俺も行く」
業もプールから上がると羽織ものを持った。
『一緒にサボる？』
「Aがいいならね」
ついこの間サボったばっかりだけどまぁいいか。
私は拳を作り業の前に差し出す。業は自分の拳をぶつけてくれた。
『交渉成立〜』
「なんの交渉？w」
2人でふらふらとプールサイドから離れる。タコ先生は相変わらず何も言わなかった。
ー
ー業sideー
プールサイドからある程度離れたところでAは上を見上げた。
「なんかあった？」
『木』
「え？木？そりゃ裏山だから木だらけだよ」
Aは上に向かって手を伸ばす。
「今度は何やってるの？」
『届くかなーって思って』
「木に？」
『そ』
Aは確認をし終えたみたいで手を下ろした。それから二歩後ろに下がると思いっきり地面を
蹴り上げる。
「…すっげー」
見事に木の上に登っていた。
『業も来なよ。普段私がどんな景色見てるか見せてあげる』
登れるような枝がなくどうしようかと悩んでいると、Aが少し下まで降りてきて
手を貸してくれた。
「さんきゅ」
手を借りながらなんとか上まで登ることができた。
「おお！眺めいいねぇ。俺もよく木登るけどここまで高くは登ったことないや」
『いいでしょ』
Aは自慢げに鼻の下を擦った。
『あ、』
「何？」
『鳥がいた』
「鳥くらいどこにでもいるでしょ」
『あれ？そっか』
丈夫そうな木の枝に2人で腰をかける。
『業はよかったの？せっかくのプールさぼっちゃって』
「うん。楽しくなかったし」
『ふーん』
「Aは？」
『私も…楽しくなかった』
変な雰囲気になった。この場から逃げ出したくなった俺は枝から降りた。
『…業。プール戻ってて』
「え？なんで？せっかくサボってるのに」
『いいから。こんなところにいたら暑くてぶっ倒れるよ？』
「それはAもでしょ？」
『もー！いいから！』
木を降りたAに背中を押される。仕方ないから戻ることにした。
「わかったわかった」
『私用事あるから行くね！』
「どこに？」そう聞く前にAは姿を消してしまった。
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mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
